インドネシア BTS ULTRA 勝った!

  • 2017.11.19 Sunday
  • 21:23
2017 4 NOV Indonesia BTS30km 520 started 1156m Denivele


レースレポ 「勝利の女神はトイレの女神」

10月19〜21日 フランス領 アフリカ地域のレユニオン島 グランレイドレウニオン 165km 総獲得標高9553m ウルトラトレイルワールドツアー を38時間44分で完走し、初マイラーとなった2週間後の11月4日、来年に向けたツアー視察の為、インドネシアのジャワ島 ボロモ・テンガー・セマル国立公園で開催されるBTS100ウルトラに出張して来た。

本当なら70kか100kを視察を兼ねて走りたいところではあったが、流石に体が持たないと思い、30kmにエントリー。 エントリーの時点ではまだマイラーになれるかどうかわからないので、初100マイルの後、自分がどのような状態になるのか、どれぐらい消耗し、2週間でどれぐらい回復できるのか、予測もできなかった。

100マイル後、過去経験がないレベルで足は浮腫んだものの、思ったよりダメージは少なかったように思う。 100マイル のレユニオン自体、65kで早々に強烈なグロッキータイムが来て、約1時間半がっつり休んだ事もあり、実は正直な感想は思ったより100マイル が長くは感じなかった。

15分しか眠らなかったが、幻覚も幻聴も無かったし、追い込まれた状態は、前半の65kのリバースタイム以外は全く無かった。

帰国後、インドネシア出発まで結果的に一切走らなかった。ひたすら我慢していた とんこつラーメンやケンタッキーなどを貪り、すっかりレユニオン以前までリバウンドしていた。

BTSとはジャワ島最大の景勝地 ボロモ テンガー スメル国立公園の頭文字を取った名前で100マイル.100k 70k 30kのレースがありUTMBポイント対象レース。インドネシアで最もポピュラーなレースのひとつらしい。

なにより、その景色は「圧巻」の一言。 超巨大な火山クレーターの外輪山、さらにその中に三つの2300mオーバーの火山が存在し、回りは火山灰の砂漠と言う、まるで月面を走るような荘厳で幻想的な景色の中を走る。


インドネシアでもトレイルランニングブームは非常に盛り上がりを見せているそうで、急激に大会もランナーも増加しているそうだ。
参加者は最も短い30kmが最も多く、約600名がエントリー、70kは500名、100kが100名、100マイルは60名だそうだ。

11月4日 朝6時スタートの為、4時半に起きてスキヤキメシを作り食べる。ちょっと遅い食事だが、なるべく睡眠をとりたかった。

スタート45分前にスタート地点に行くと既にかなり多くのランナーが集まっている。 スタート後800mぐらいで細いシングルトラックに入るらしく、すぐ渋滞するそうなので二列目に並ぶ。


スタート地点がすでに標高約2200mなので、アップをすると明らかに酸素の薄さを感じる。 レユニオンでも2000m代には何度か登っていたので、何とかなるかな?と考える。

インドネシアの国歌を聞き、カウントダウンされると、約520名のランナーが一斉にスタート! 地元らしきランナーがとんでもないスピードですっ飛んで行く。

私も渋滞回避の為、結構なダッシュをかますと、いきなり心拍がヤバい感じになり、急いで落とす。 落とすものの結構キツく、また失敗したか不安になる。 すぐにかなり狭いシングルトラックに入り、外輪山の稜線を進む。走れる緩やかなアップダウンだが、走り続けるとかなり呼吸と心拍がきつくなる。

スタートで猛烈に突っ込んだ数名は急ブレーキで戻ってくるが、前に4人ぐらい行った。 稜線から火山のクレーターに下る入り口を見逃し真っ直ぐ行ってしまい、ミスコース。

後ろに続いていた4名に抜かれ8番手ぐらいで下り始める。 トレイルは日本のトレイルに近い柔らかい土のサーフェスだが、幅がめちゃ狭い。脚を一列に出さないとトレイルから出てしまう。追い越しはかなり困難な狭さだ。

この下りの後、クレーターの底の平坦な砂漠を少し走りコース中最大の高低差約700mの急登が待ち構える。



クレーターの平地は場所によって地面が砂地で非常に柔らかく、蹴ろうとするとパワーロスするので、なるべくしっかり面で着地し、蹴らずに膝をなるべく前にあげるイメージで進む。

砂地の平地でも、どんどん追い上げてくるが、目の前にそり立つ外輪山の急な斜面をジグザグに登るトレイルが見える。あれはなかなかきつそうだ。


平地で追い込みすぎるとあの登りで足が止まるだろうと思い、あえて追わずにマイペースを貫く。砂漠の平地で2人抜かし、外輪山斜面の急登へ突入。 予想通りのかなりの急登。登りで前に行っていた2名が急ブレーキし減速、淡々と交わす。

10m前にかなり絞れた走れるランナーが一名、かなり若そうだ。このランナーは無理に抜かさず、ペースメーカーにしたほうがよさそうだったので、差を保ちつつ激坂を登り続ける。

登りはどんどんきつくなり、腕を使ってクライミングしなくてはならない箇所が何度も出て来た。かなり心拍も上がっていたので、必死にセーブを心掛ける。

前を行く、若い速そうなランナーも足取りはキツそうに見える。コースプロフィールで確認していたが、この急登を登りきって、また外輪山の稜線に出るが更に2.3kmは登り基調で2700mまで登るはず。そこが丁度約10km地点なので、そこまでは余裕を持って入ろうと決めていた。気持ちと脚には余裕が有るのだが、スタートからずっと2000mオーバーなので呼吸と心拍が上がっている。

急登の最後で少し前と離れ始め、なだらかな稜線に入った。ここからは右手に美しいボロモ、テンガー火山が見え、後半走る砂漠の平坦が見える。 30kmという距離は、前半から突っ込むと持ちそうで持たない距離だと私は思っている。 何気に私は30km前後のレース経験は非常に多い。市川三郷トレイルや 桃太郎伝説扇山トレイル、八重山、陣場山などなど、おそらく30km〜50kmが最も沢山走ったレースの距離だと思う。だから自分のペース配分はこの距離クラスに関してはかなり把握できているつもりだ。

緩やかな外輪山の稜線はトレイル両脇の木の枝などが覆い被さり、腕で枝を避けながら進む感じでは有るが、コース自体はかなり走れる。 緩やかな場所は走り、筋力に高い負荷がかかり始める斜度は、パワーウォークした。
前の若者は一度視界から消え、かなり離される。

しかし、淡々とペースを刻んでいると、再び彼の背中が見え始める。 10km地点の2700mのピークからは20km過ぎまで長い下りとなり、プロフィールで見た限りはかなり走れそうだった。しかも下りきってからボロモ火山の火口へ登る迄は約5km砂漠の平坦なので、約15kmは走り続けなくてはならない。

私はここを勝負と考えていた。この走れる区間で潰れずに走り続けられるかどうかが重要と考えていた。

前の選手に約10mまで迫り、2700mのピークを過ぎて下りに入った。 すると直ぐにマーキングのない分かれ道があり、右にカーブする道の方が広いが、細い道は直線で続いている。 どっちだ!?

路面についた足跡を探すが、どちらもイマイチはっきりと足跡がない。仕方なく直進するが、トレイルはどんどん細くなり、かなり怪しくなる。一度引き返し、右に下っている道を行ってみるがやはり見える範囲にマーキングが無い。

参った、一瞬で前の選手を見失った。 再度直進の道を進んでみるが、どんなに目を凝らしてもランナーらしき足跡はない。
やはりこちらは違う。 決断し右に下る道を下りる。少し行くとマーキングが! あの分岐点につけてくれよ…。

かなりタイムロスした。3分はウロウロしただろう。せっかく詰めた若者に追いつくことを半ば諦めた。

仕方ない。もともとレユニオン後だし、結果を出すために来たレースでは無い。 気持ちを切り替え、とにかく自分のペースで進めば、まだ年代別やトップ10は狙える位置にいるはず。

かなり走れる下りだった。気持ちよく下りをリズミカルに走っていると、突然左の茂みからさっきまで前にいた若者が出てきた。

あれ!? どうも大きな花摘みをしたようだ。 ラッキー。私もロストしたが、前の彼にもトラブルが発生していたようだ。 そのまま抜かし下りを走り続ける。 しばらく行くと、 ガサガサっ! また左の茂みでインドネシアのランナーらしき選手が、「大きな花摘み中」…

今日は花摘みたい人、やけに多いな…。 でもラッキー! 2人抜いたから私のカウントでは4ー5位のはず。 俄然やる気が出て来る。 快調に飛ばしていると、またマーキングが無い分岐が…。 またか!

直進の道はかなり藪になりかけていて、あまりランナーが入って居なそうな気配だが、道なり。 左への下る道は、かなり人が通った気配だが、グーグルアースのコースGPSルートでは、稜線から右に下るはずで、左斜面を下る場所はなかったはず。もしかして70kや100kのコースなのでは?

左に下るとマーキングがあったが、本当に左斜面に下るべきか、かなり怪しい。一度戻ると、せっかく離し始めたさっきの若者にまた追いつかれる。 彼は迷わず直進。 でも、やはりコースっぽく無いので、 「マーキングはこっちに有るよ!」と叫ぶと、こちらに戻って来た。

私はマーキングの有る左斜面へ降りるルートにかなりの不安を覚えたが、とりあえず行くしか無い。

若者を引き連れ、2人で下る。 ここまで抜きつ抜かれつしてきた2人なので、そこまで力に差はなく、後ろにピッタリ着かれる。どうやらコースはあっているようだ。

くっつかれるのはかなり苦手だが、仕方なく自分のペースで下る。 なんども小さなゆるい登り返しがあり、そこは極力走って揺さぶってみる。

何度か登り返しをプッシュして走ると、足音がやや小さくなり始める。下りの後の平坦をしっかり走らないといけないので、思い切ったペースアップは出来ない。だからジワジワと小さな登り返しを利用して徐々に差を広げた。

長い走り続ける下りには、若干自信があった。なにしろレユニオンのあのMaidoからSans Souciの105kmからの約15kmのエンドレスダウンヒルで下り足は鍛えられている。あれは本当にきつかった。今までのラン人生で最もやられた下りだった。
あれに比べたらスタート後15kmから始まる10kmの下りなど楽勝だ。

実際、下りで足は問題なく軽快に下った。若者はジワジワと離れていった。 しばらく行くとロードに出て、急に路面が硬くなり衝撃が倍増。 100マイル 明けの足に異常が発生しないか、かなり心配だったが、大丈夫そうだ。

折り返しの15kmあたりで、第2水エイド。コーラや食べ物も少しあったが、十分なジェルが有ったので、水だけフラスクに足して、直ぐにエイドアウト。 ここで5位と告げられた気がする。

さらにロードで外輪山の斜面を下ると眼下にはランドクルーザーが巻き上げる灰の砂煙が立つ、広大なクレーターの砂漠が広がる。 下り切ると、火山灰が堆積した砂地の平地をボロモ火山まで約5〜6km程進む。

砂漠は蹴るとパワーロスして進まないので、また蹴らずにすぐに反対の足の膝をなるべく高く引き上げ、あしラボの小野寺先生に伝授して頂いた、体重移動、着地点、体のねじれに気をつけて、とにかくフォームとリズム、呼吸を意識し前を追った。

ロードから砂漠に入る頃、前半猛スピードで視界から消えたオレンジウェアの地元選手をロックオン。

足取りがだいぶ重く見える。 砂漠に入ると、先行する選手たちの足跡がはっきりと見える。おそらく地元の選手だったはずなので、走りやすいラインどりの参考に、足跡をたどる。 砂漠は場所によって砂が引き締まっている場所と、フカフカに柔らかく沈んで進まない場所がある。 特に今日は昨夜の雨で、ラインによってはかなり走りやすい締まったラインが存在した。 ランクルの轍は走りやすいかと思ったが、意外とタイヤが砂を掘り起こし、柔らかくなっており轍はイマイチだった。

ロックオンしたオレンジのウェアの選手に追いつくと、しばし後ろで観察。 回復に努める。彼を抜かせば4位なはず。
だいぶペースが遅く感じたため、しっかり呼吸を整えて、一気に加速し引き離す。
足跡は1人減り、2ー3人の足跡が見える。 前の選手の足跡のストライドと自分のストライドを比較しながら走る。 明らかに15-20cm私のストライドが上回っている。 だがまだ前にランナーは見えない。フラットな砂漠で見えないから、相当離れているんだろう。 でも、まだわからない。ストライドからすると、かなり減速している可能性がある。

諦めずひたすらリズムを保って、腕をしっかり振って上半身で足を前に出すイメージで進む。

と、カーブを曲がると突然前に歩いている2人のランナーを発見! いきなり見つけた!

雰囲気としては、もう後ろは完全に引き離したから、歩いてもこの2人勝負だね、ぐらいの感じに見える。 「そうは問屋の下ろし金、日本のおっさんをなめんなよ」 そう喝を入れて、気付かれないように距離を詰める。

20mぐらいまで迫って、1人が振り返り、「あっ!」と言う感じで2人揃って走り出した。 「この平坦で歩きが入っている時点でお前らの負けだ!」と、心の中で呟きジワジワと距離を詰める。無理に追ってこの後の最後の難関、ボロモ火山の登りで自分が潰れてはいかん。

ジワジワと詰めて、遂に追いつく。 前の2人は、私の様子を伺うように3人横一列に並んだ。 私がペースを落とすと彼らも落とす。 「よーし、やってやろうじゃ無いか!」 闘争心に火がついた。

この辺はフラットなようで砂漠のうねりがあり、ゆるいアップダウンが繰り返していた。 ゆるい登りで一気に加速してみる。 1人が遅れ、1人が食らいついてきた。 しばらく引っ張るがぴったりついてくる。 体も筋肉質で絞れており、走れそうだ。

しかし、この選手バックパックはおろかボトル一つも持っていないのでは無いか? 必携品のレギュレーションを、完全に違反しているぞ?
それを見ると、ますます負けたく無い気持ちになり、再度勝負をかける準備に入る。 しばらく引っ張るが離れないので、長いゆるい登りで疲れたふりをしてジワジワ減速し、前に出して見る。

頭が左右に揺れて、一歩一歩必死に足を前に出している感じで、かなり消耗しているように見える。彼が前に出るとたちまち減速し始めたので、もう一回スパートを打ち込んだ!

今回は前回より加速時間を伸ばし、自分の足を削りつつも、相手の足を終わらせるイメージでスパートした。 こっちもキツイが、お前はもっとキツイはず! そう心で叫びながら加速する。

ジワジワ気配が離れて行く。しばらく加速し後ろをチラ見すると20m差ぐらい開いたが、思ったより粘っている。 ゴールまで後約8km。コースは砂漠のジープ道から左のボロモ火山に向けて斜面を登り始める。


ここからボロモ火山の火口まで斜面をトラバースしながら登って行く。 遠目からは分からなかったが、激しくアップダウンしている。 次第に草一本ない雨で表面は硬いが、割れるともろく崩れる、今まで未体験の丘陵地帯に入る。まるで月面を走っているかの様な、今まで見たことのない、宇宙的な景色の中を走る。

火が昇りかなり熱く、明るい黄土色の斜面の照り返しが眩しい。 この登りが実質のラスボス。超えたらまた砂漠を横断し、最後に起点であるゴールへ一気に登るだけだ。

最後のエンジンに点火。フルガスでパワーウォークし、引き離しにかかる。 彼を離せば2位だ。表彰台が確実になる。 悔いのない走りをしよう。

スタート前には想像もしなかった、まさかの表彰台が迫っていた。 ボロモ火山の登りの途中でカメラマンが写真を撮っていたので、前の選手との差を聞いてみた。
「前とは何分ぐらい?」
「君が一位。君が30kmのトップだよ!」

… … 「え?…」 なぁにぃぃ!!

まさかの!? いやいや待て待て、絶対に後1人いるだろう。騙されるな。カメラマンだから数え間違えもあるだろう。チェックポイントなら確かな情報があるはず。


鵜呑みにせず、まだきっと前がいるつもりで進んだ。 ボロモ火山の火口に近づくと、コースはもはや道無き道、ボッコボコの砂礫層の斜面にマーキングを立ててコースに仕立て上げた前代未聞のテクニカルトラバースに突入した。

波打つ斜面は表面だけ硬く、足を踏ん張ると崩れ落ちた。斜面の溝は雨で侵食され、深いところは1mぐらいの溝ができていた。
下手なところに落ちるとケガをしかねない。

右足は外足が、左足は内足が限界まで引き伸ばされ筋肉が引きちぎれそう。 もはや四つん這いでないとまともに進めない。 あまりにテクニカルで、全く進まない。 なんども足場が崩れ、滑り落ちまたよじ登るを繰り返した。

走りたくても走れず、ただこの厄介な斜面に翻弄され、慣れた地元選手にまた追いつかれるのではないかと、不安になった。
でも、もう振り返らなかった。 相手も苦しんでいるはず、兎に角前進あるのみ。そう信じて必死に進む。

やっとの思いでこの地獄のトラバースを乗り越え、ボロモ火山の火口への階段の麓に辿り着き、チップチェックをする。

「You are first of 30km!」
やはり、私はトップだった!!
マジかー!!
まさかの、トップ!
私のランの優勝歴は、出走30名くらいの こどもの国ハーフマラソン の優勝だけだ。

まさか海外のUTMBポイント対象の、世界各地から参加のある520名スタートの大会で、トップになるとは夢にも思わなかった!!

「もう2度とないかもしれないこのチャンスを、絶対逃してはならない」 急にプレッシャーがのし掛かる。

最後の登り、ボロモ火山の火口への直登はマックスのパワーウォークを打ち込む。
来るな、来るなよ!
後ろから追われる恐怖。焦るな、落ち着け!
自分の葛藤が始まる。


ついにラスボス、ボロモ火山のピークにつき、証明のブレスレットをつけてもらい、折り返して下る。

ボロモ火山は、今日もジェット機のエンジン音の様な爆音を奏でている。観光客がたくさんおり、「ソーリー!トゥリマカシ!」

ごめんなさい、ありがとう! を連発して横を通過する。観光客や土産物屋があり過ぎてマーキングが解らない。

「コースは何処ですか!!」
何度も周りに聞きながら、山を駈け下る。

右足のふくらはぎと、ハムストリングスが攣りそう。

下りきって、まっすぐ行くとまたマーキングを見失う。

「コースは何処ですか!!」
周りに尋ねると、スタッフが走って来て、「あっちだ!」

と、元に戻る。 焦る。もう2度とないかもしれない海外レースの勝利をロストで逃したくない。

運良くすぐにコース復帰して、砂礫の谷を進む。

「足が、足がつる!」
やむなく止まり、必死にストレッチして伸ばす。もうゴールまで後3km。何とか持ってくれ!

携帯して来た全てのドリンクを飲み干す。
あとは砂漠を横断し、スタート地点に戻るだけだ。
足がつらない様に、砂地を蹴らずになるべく上半身で走るつもりで、フォーム腕振りを必死に意識した。
恐怖心で何度か振り返るが、後ろは見えなかった。大丈夫、行ける。このままのペースで進めば行ける。
何度も自分に言い聞かせた。

砂漠を渡りきり、もう一度後ろを振り返る。
全く見えない。相当離したようだ。
行ける!大丈夫!
再度自分に言い聞かせる。
最後のロードの急坂を登る。ラスト1km! 斜度25%〜30%の激坂で、ロードなのに全く走れない。必死にパワーウォークする。

何台もジープが唸りを上げて抜かして行く。バイクタクシーもたくさん来る。 2位の選手が、バイクタクシーに乗ってインチキして抜かされたらどうしよう、ジープも鈍いから、リアバンパーに飛び乗れば簡単にインチキ出来ちゃうな、とか、どうしようもない不安ばかりに駆られる。

兎に角、必死にパワーウォークした。 来ないはずの後ろを何度も振りかえった。

何度見ても後ろは見えなかった。ついに最後の激坂を登りきり、右に曲がりホームストレートに入る。足はパンパンだったが、レユニオンの最後の下りに比べたら楽勝だった。

「勝つ、勝つぞ!」

ゴールのアーチが見えて来た。
両手を挙げ、ガッツポーズした。

「やったー!ついに、まさかの優勝!」
念のためオーガナイザーに再確認した。
「俺、本当に30kmの一位なの?」

「Yes! You are winner and new record!」

あなたは勝者で、さらに大会新記録ですよ!

さらなるサプライズ、大会新記録まで頂き、感激!ゴールではカメラマンや、観戦していた観客から記念撮影の嵐だった。

最高…。勝つって、最高…。

全く予想していなかった、レユニオン二週間後の視察レースでの優勝。 レユニオンに向けて頑張った成果が意外な所で発揮された。

ゴール後はいろんな人に何度も何度も記念撮影を頼まれた。こんな事、もう2度とないかもしれないから、喜んで撮影に応じた。

ありがたい。こんなおっさんランナーと写真が撮りたいだなんて、ありがたい。

BTS 30km出て良かった。
しかし、2位の選手全然来ない。
一通り写真撮影や、ドリンクを飲んだりしていたら、10分後ぐらいにやっとやって来た!

こんなに離れているなら、あんなに心配しなきゃ良かった…。

2位のインドネシアの選手がゴール。 お互いに健闘を称えあい、握手を交わした。

3位には前半からずっと競り合って来た、若者が20分後ぐらいにゴールして来た。

彼も順位を正確には把握出来ておらず、 「君が3位だよ!」と教えてあげると、「マジで!やった〜!」と大喜び。

朝6時スタートで 3時間21分でゴール。まだ朝10時前だった。表彰式は14時からと言うので、一度ホテルに戻り、火山灰で全身真っ黒になった体を洗い、ハイまみれのウェアも洗濯した。

何だか信じられない気分だった。まさか、ここでトレラン初優勝が来るとは。 今まで 万里の長城マラソン2016で4位、同大会2017で7位に入った事はあるが、優勝者が同年CCC2位の選手で、タイム差が40分だったり、上位に入っても、どの大会も優勝とは縁が全くなかったので、想像もしなかった。

たまたまレースのレベルに恵まれたとは言え、こんなチャンスをもらえた事に感謝しかない。

疲れ果てた…

  • 2016.05.07 Saturday
  • 21:26
浅間山荘スカイ練 をしてから、薪用の長い丸太をチェーンソーで細かく切る作業などやり、新幹線で帰京。
以外と空いていて座れた!
新幹線って速いですね!
いつも車移動なので、あまりの速さにビックリ。楽だなあ。

2時間ほどで家に着いてしまう。
横浜は快晴の夏日て、走りに行きたくなり、私としては実に珍しい三日連続ラン。

日産スタジアム横を通り、鶴見川堤防を北上。

鶴見川には子供達が作った鯉のぼり

日産スタジアムでは チビリンピックを開催していて、中はなんだか楽しそうだなあ! なんて思いながら通過したら、後で分かったのですが、あの皇帝 宮原選手がお子さんと一緒に参加していたらしい!

快晴で暑く、日焼けしそうだったので、今まで故障でほとんど山にも行けず、真っ白けの体だったので、ちょっとは焼けておきたい。
なんて思っていたら20kmぐらい走ってしまった。

金曜は仕事、土曜は午後空いたので急遽塔の岳へ。
渋滞も皆無で1時間で大倉へ。
12時半からバカ尾根へ。
モンブランマラソンで使うか検討中の ホカ ラパヌイをテストしたく、来週の同志もあるので、サロモン SENSE ULTRA SET に1L 、ヘッドライトなども装備して登る。

さすがに3日連続、中1日休みでの登りで力が入らない。なんだかスカスカな感じ。

さらに暑くてペースも上がらず、結局83分もかかってヘロヘロで到着。


塔の岳には珍しく、午後も富士山が拝めた。

水場に下り、水を補給し表尾根から三ノ塔を目指す。
道がえらいガレていて、進み辛い。
塔の岳一本で疲れきってしまい、細かい登り返しがきつい。

三ノ塔への最後の登りで足が止まり、いつもならサクッと回れるマイコースなのに。こんなレベルでは道志村で地獄を見そうだ。

三ノ塔尾根は全然人がおらず攻めようと気持ちは思うが、足が終わっており、終盤は飛ばせず、完全にスカスカでなんとか下りきる…。

河原まで下りで、川に入って足をアイシング。

疲れ果てた…。
たった18kmで、疲弊した。

道志村トレイルまで、後一週間。
こんなんで大丈夫だろうか。
不安だ。

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坐骨神経痛からの復帰

  • 2016.04.22 Friday
  • 03:21
約一カ月ぶりに、km4分台で走ることができた。

走れる喜び、痛みが出ない喜び。

三月下旬に突然現れた左足の臀筋からハムストリングスにかけた痺れる痛み。

整形では、レントゲンを撮り、背骨の一番下と、骨盤の間が狭く、椎間板ヘルニアと診断され、湿布、ビタミンB12系の薬、痛み止めが処方され、良くならなければブロック注射、それでもダメなら手術、と言う診断。

しかし、横浜スポーツ医科学センターの理学療法士は、張り方や骨盤の歪みなどから、左肋骨のキワが硬く、あばらを開くように手で押し広げるようにほぐし、さらに右臀筋の付け根を、ラクロスボールを使って、その上に寝転びコロコログリグリしてほぐし、さらに左臀筋群、梨状筋、ハムストリングスの左外側も、ラクロスボールを使って、グリグリ痛みをこらえながらトータル2時間位、ほぐした。

その結果、痛みは劇的に回復。
理学療法士の診断、対処が最も有効だった。彼曰く、「ヘルニアでも座骨神経痛でもないと思います。ただ臀筋が張りすぎて骨盤が歪み神経を圧迫、そこが緩みさえすれば改善する」との診断でした。

整形の医師の言われるがままにブロック注射などで対処せずに良かった。

再発しないように、慎重にジョグしかしてこなかったけれど、日曜日に近くの区営ジムでステップマシンとトレッドミルを少しやり、通勤階段ダッシュを開始。
昼休みは日枝神社の階段ダッシュを2-3本を開始した。

そして今日、雨が降っていたが、カッパを着て近所を走る。
明らかに痛みが改善し、少しずつペースを上げてみる。登りは足への衝撃が少ないので、色々な階段や坂道をひたすらアップダウン。

長らく休んでしまった体を起こすべく、坂や階段で短いインターバルを入れて心拍を上げてみる。
えらくキツイし、弱くなっているが、またトレーニング出来そう。

座骨神経痛で調べると多くのランナーが長い期間治らずに苦労されている様だったので、あの致命的な歩くのさえキツイ痛みを思うと、予想より早く復帰出来そう。

しかし、肋骨のキワが原因とは、流石に気づかなかった。

深刻な故障の度に、横浜スポーツ医科学センターの理学療法士には救われる。

当初DNS予定だった東丹沢宮ヶ瀬トレイルで、約3カ月ぶりにトレイル復帰!

その後は上田バーティカル、道志村トレイル、万里の長城マラソンを経て、6月のモンブランマラソンウルトラ82kmに挑む。

今は明らかに去年より弱体化しているが、なんとかモンブランマラソンまでには最強体で、挑みたい!

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地球は生きている

  • 2016.04.18 Monday
  • 01:04
帰国した夜、時差ぼけで目覚めた深夜、なんとなくつけたテレビ、東北大震災のドキュメンタリーかと思った映像は、ライブ中継だった。

度重なる余震、現地の方々の恐怖は計り知れない。

どうか最小限の被害で、1人でも多くが助かって欲しい。今は私には祈ることしかできない。

ニュージーランド、東北大震災、白馬、ネパール、台湾、そして熊本、さらにエクアドルでもM7.4の大震災。
エクアドルはすでに被害者が約300と、さらに甚大だそうだ。

人間は地球と言う様々な天変地異を繰り返してきた星のほんの一瞬に現れた小動物に過ぎない。
何億年という歴史の中で、人間が記録している自身のデータなどほんの100年程度。観測史上初なとことばかり起こっても、何も不思議では無い。

関東を襲うと言われる南海トラフ地震も、目前かもしれない。
そう思っておくことに越したことは無いだろう。

故障で走れないとか、そんな事は問題では無いと、感じ始める。

自然に対して、人間はあまりに無力で弱い。
そもそも大地震はM7-8が最大であると証明できるものは何も無い。
M20ぐらいの地震が起きて、一瞬で日本が沈むようなことだって、絶対起きないなんて言えないのかもしれない。

少なくとも自分の人生の中でも、東北や熊本のような状況に直面する確率は限りなく高いだろう。子供達の世代なら尚更だ。

日本にはもはや地震のこない場所など存在しない。
その時まで、どう備え、どう対応し、どう生きるか。

地震が来た時、自分が生き残れる保証は無い。ならばその時までどう生きるか。
これが正解だという、答えはまだわからないけれど、考えさせられる。

これから、どう生きたらよいだろう?
生きることの根本を考えさせられる。



丹沢最強ループ データ(バカ尾根下山)

  • 2016.01.12 Tuesday
  • 10:38

大倉を起点とした日帰りルート最強(と勝手に思っている)ルート。
本来は塔の岳から、表尾根、三の塔経由で大倉に戻ると、距離約45kmで累積標高が4000mを超えるが、今回も甘んじて塔の岳からバカ尾根を直帰した37.1km累積標高3700m。

おそらくこのルートを2周したら、74km累積標高7400mという驚異的難コースが出来上がる。モンブランマラソンでさえ楽に感じるかもしれない。

あと2週間でどうか回復しますように。。

2016 山はじめ 丹沢最強ループ 38km獲得標高3740m

  • 2016.01.10 Sunday
  • 01:25

約1ヶ月半、ちゃんと山に入れず、気がつくとウルトラトレイルワールドシリーズ第1戦の香港100k。
今はランよりも仕事にモチベーションが集中しているので、かなり弱体化している。

中2週間でロングの練習は本来しないけれど、あまりにも体がなまっているので
一度体を目覚めさせるためにも、昨年モンブランマラソンまえに使った、ホームグラウンド丹沢で自宅から日帰りできる、最もきついルート「最強ループ」と名付けているルートに行くことに。

そしてシャモニーで発見した中古ホカ ラパヌイのテストも兼ねて。
iPhoneImage.png
ついに入手したホカ。その能力はいかに?

私の最強ループは「大倉起点、小丸経由、鍋割、天山峠、玄倉林道、ユーシンロッヂ、大石山、檜洞丸、蛭が岳、丹沢山、塔の岳、三の塔、大倉」約45km。合計すると4000mぐらい登る。富士登山と変わらない獲得標高。

トレイルの大会などで難易度の指標となる、獲得標高。
10kmにたいして1000m登ると非常に厳しいコースと言える。
本場欧州でも非常に厳しいコースと言われたモンブランマラソン82km獲得標高6000m、
から考えると、このルートは急登と急下りの連続する超難コースと言える。

昨年の4月か5月以来のこのルート。丹沢でがっつり山に入るのはいつぶりだろうか。
大好きだった丹沢もさすがに3年通うと、ちょっと飽きてしまい、足が遠のいていたけれど、入り始めるとやっぱり山は良い。

しかし!鍋割の麓のビョンビョン弾む橋を渡った後、車が通らないようにワイヤーで道が封鎖されているのだが、すっかりそのワイヤーの存在を忘れて思いっきり引っかかり、ド派手に転ぶ。。。
なんという恥ずかしさ。

自分で昔、これに引っかかって転ぶ人いるんだろうなあ、、と思ったことを思い出す。そしてそれば自分だった。。
結構肘を打ち付けなかなかの痛み。。
さすがに骨などには問題なく、小丸経由で鍋割を目指す。

またこの小丸経由のルートがきつい。ほぼほぼ走ることは不可能な急登の連続。
足が重い。

小丸を登り切った時点で結構足がきつい。。なんという弱体化。以前のイメージと全く異なる。
約2ヶ月の怠慢で、こんなにも衰えるものか。。

鍋割に着くと、3連休ということもあり、山荘まえの広場は大にぎわい。冬は特に名物鍋焼きが売れるだろう。
そういえば、私ここの鍋焼きをまだ食べたことがない。いつもトレーニングで通るため、ここで鍋焼きを食ってしまうと腹がいっぱいになりすぎて練習にならない気がして、いつも食べたい食べたいと思いつつ、3年が経ってしまった。

朝起きれず、スタートが10時になってしまったため、鍋割では休憩せずスルー。
雨山峠経由で玄倉林道まで下る。
ここから急に人気がなくなる。鍋割から少し行くと、丹沢一えぐい崖の鎖場がある。特に下りは怖い。高低差20mぐらいあるのか?
鍋割から雨山峠経由〜ユーシンロッジ〜大石峠〜檜洞丸ルートは、ほとんど人が通らない。
野生感溢れるルートが好きだが、きつい。

特にユーシンから蛭が岳までの区間は超急登の連続と痩せ尾根、はしご、鎖場の連続でものすごく時間がかかる。

大石山手前にある大石


大石山から蛭が岳、丹沢山方面。見た目近いが、激しいアップダウンで檜洞丸までは、なかなか辿り着かない。

そしてとどめの蛭が岳への急登。
何度来てもきつい。このルートはやはり最強だ。

檜洞丸のあたりで気温が一気に下がり寒い北風が吹き始め、手がかじかんできた。
香港を想定して、起毛生地の長袖を装備していたのでそれを着込み進む。
着替える時に停止して体温が奪われるので、なるべく谷間など風の来ない場所で素早く着替える。

檜洞丸から蛭が岳は4.6kmだが、相当な時間がかかる。最後の登りは超急登で鎖場が頻発し、モンブランマラソンの最難関コル・ドゥ・ラテラスを思い出す。

やっとの思いで蛭が岳に到着。大倉から6時間かかった。
いつも蛭が岳山荘でコーラを買うが今日は連休でお客さんでいっぱいで、コーラが売り切れでポカリを買う。
フラスクに入れ替えて、すぐにスタート。
予想以上に気温が下がり、マイナスになった。
モンベルバーサライトをさらに羽織、下りを急ぐ。このコースだと、蛭が岳までくればあとは下るだけなので楽になる。
冬は葉が落ちて常に湘南の町の明かりが常に見えるからナイトランもしやすい。

塔の岳に着くとかなり雲が出てきたので、三の塔には行かず大倉おね(バカおね)を下ることに。といか、足ももう終了していた。。
ナイトランのせいか、それとも補修工事をしたのかバカ尾根は非常にガレていてかなり走りづらかった。
長らく山練をサボったせいで、予想通り下り足が終了。
怪我をしてもしょうがないので、岩場は慎重に。

しかし、中古のホカ・ラパヌイ、このシューズすごいです。
いろいろデメリットもありますが、ウルトラには相当な効果があるはず。
インプレは次のブログで。

やっと大倉に到着。18時30分。
トータル約8時間半かかった。
前回やった時より20分ほど遅いか?

距離は37km、獲得標高はなんと3740m。(ガーミン計測なので誤差もあるかも)
しかしながらこの距離でこの獲得標高は、おそらく富士山を一合目から往復するより、距離に対する獲得標高がきついはず。
首都圏日帰り圏内でも最強クラスの厳しさでしょう。

特に鍋割〜雨山峠〜ユーシン〜大石山〜同角の頭〜檜洞丸〜蛭が岳 間は危険な鎖場、激やせ尾根、はしご等多数で、ハイカーも少なく山小屋が一件のみのため、この間の約4時間水分補給も難しく、初心者にはお勧めできません。
十分注意して挑む必要があると思います。

大倉の駐車場は以前は夜になると車が出せなくなる心配があり、時間に気をつけなくてはならなかったが、タイムスになって平日も有料になったけど、いつでも出せるので時間の心配は無くなりました。

丹沢ロングの後は、湯花楽へ。炭酸泉と水風呂で体をほぐす。20分ぐらいすると、運動部か何かの若者が40人ぐらい一気になだれ込んできて、とんでもない芋洗い状態になり、そそくさと出て帰路につく。
香港まで2週間しかないので、回復には最善を尽くそうと、マッサージのりらく戸塚店へ。

私のかかりつけの谷本マッサーにガッツリ揉んでももらう。普通はみんな気持ちよく揉みほぐしてもらう一般向けのりらくだが、この谷本マッサーは私にはランナースペシャルをやってくれる。毎回尋常ではない疲労感で揉みに行くので、一人だけ「いたいいたい!!、ぐおおお、うううう!!」とか喚きながらマッサージを受けるという、ちょっと恥ずかしい状況になるが、やってほしいところを的確に捉えて絶妙な強さで揉んでくれるし、何しろ3年お世話になっているので自分の癖をよく理解していて、助かる。

後はとにかく回復と、ダイエットに努めたい。

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シャモニーで発見したシンデレラのくつ

  • 2016.01.08 Friday
  • 08:41
12月の出張時、シャモニーのスポーツ店を覗いたら、隅っこに値札も無い、このシューズが置いてありました。

ホカオネオネ ラパヌイ

店員さんに聞くと、テストシューズで一度しか使用していないとの事。
確かに若干の使用感はありますが、ソールのトレッドもしっかりしています。

UTMFで知り合った、アルノーも以前はいろいろなシューズを履いたそうですが、ウルトラのようなロングでは、特に足へのダメージが軽減されると言っており、ずっと興味がありました。

しかし、かなり高価なこと、消耗が非常に早く、ウルトラだと一回でソールが終わることなど、手が出せませんでした。

物は試しと履いて見ると、なんとなんとジャストサイズ!まるでシンデレラのごとく指先には適度な遊びでドンピシャ自分サイズです!
運命的な出会いとかんじ、値段が着いていないので、店員さんにいくらか尋ねると
「50ユーロ」でイイよ!
と言うので
「買います」
と、即答。

圧倒的練習不足で香港に挑むこととなり、このシューズのお世話になろうと思います。

今週末に丹沢で試す予定です。

土曜日はモンブランマラソン前に行った、大倉、鍋割、雨山峠、ユーシン、檜洞丸、蛭が岳、丹沢山、塔の岳、三の塔、大倉ルートを行く予定。

香港前の付け焼き刃練習だけど、今年初の山。楽しみ!
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2016 謹賀新年 今年の目標

  • 2016.01.01 Friday
  • 00:01

あけましておめでとうございます!!

今年も皆様のトレラン、スカイランニング、ウルトラの素晴らしい1年になりますように。
安全に、極力故障なく楽しみながら1年が過ごせますよう!!

今年の目標!

1:初100kmを無事に完走する

2:モンブランマラソン ウルトラのリベンジ。今度こそトップ100位、サブ16時間

3:ハセツネ サブ9

予備目標 横浜マラソン サブ2時間50
*現時点でかなり難しそうなため、予備目標。撃沈の予感。

昨年1年に3つのピークを作ろうとしたが、非常に難しかった。
ハセツネの後、燃え尽きた。

そんなこともあり、今年はできるだけピークを二つに絞り、レースの頑張り方にもメリハリをつけようと思います。

ハセツネ終了後は2度と走りたくないと思ったのですが、非常に不完全燃焼で装備の不備などもあり、改善点が非常に多く、きちんと準備をして挑めばサブ9が狙えるはずだという思いが強く残りました。

なので、ハセツネはサブ9を出したら卒業したいと考えています。

3年トレイルやマラソンを走ってみて、初めは漠然とウルトラに憧れていましたが、考えを改めました。
ウルトラはいつか走ってみたいですが、観察している限りあまりにもダメージが大きく、その後のラン生命に響くと感じ、ショートからミドルレースを極めていきたいという思いが強くなっています。
私にとって最も避けたいのは、深刻なダメージや故障により長期間走れなくなる、ということです。

結論として自分の場合10時間を超えるレースは体に甚大なダメージを与え、年間1本、最大で2本が限界であると判断しました。
もちろん無理をすれば走れるでしょうが、私は長く50代まで走り続けたいので、控えようと思っています。
もちろんいつか必ずチャレンジします。

そのタイミングが来るまでは、ショート、ミドルで頑張りたいと思います!

今年もよろしくお願いします!!

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2015年 総括

  • 2015.12.31 Thursday
  • 22:09

2015年、激動の1年が終わろうとしています。

2015年はランを初めて3シーズン目、初めてフルマラソンに挑戦。
狙い定めた、第一回 横浜マラソンで、初フルで、一発サブスリーを仕留めました。


そして初めての海外レース、スカイランニング「モンブランマラソンウルトラ」82kmに挑戦。
全てはこの大会のために頑張ったつもりでしたが、ラスト15kmの所で強烈な体調不良が襲い、狙っていた100位以内は果たせませんでしたが、17時間台でゴールし174位。
本当に苦しいレースでしたが、忘れられない経験となりました。
terrace2
marathon du mont blanc

モンブランマラソンの後、大きな転機が訪れ、転職。
そして海外トレイルランニング参加ツアーの企画や様々な海外スポーツイベント参加、観戦ツアーに携わる仕事を始めました。

来年の企画ツアーはこちらです。
http://www.fields-on-earth.com/tour/category/1612.html
トランスバルカニア、アンドラウルトラトレイル、グランレイドPyrénées、グランレイドカルカッソンヌ公式ツアー


転職後はランよりも仕事へモチベーションがシフトし、なかなかランに身が入らない日々が増えたが、
ハセツネにもやっと出場することができ、
初ハセツネで一発サブ10、9時間35分でゴール。

ランを始めた当初から狙っていた、2つの一発サブ記録を達成。

そこまでフルタイムで働きながら、可能な限りの努力をしてきたつもりだったので、
その後の燃え尽き具合は結構大きかったように思う。

いまは食欲が止まらず、4kgも太ってしまい、現在非常に弱体化が進んでいる。
また少なくとも元のパフォーマンスを取り戻せるか、かなり不安ですが、徐々に始動し始めました。

2016年はやりがいのある仕事中心の1年となりそうだが、できる限りランも頑張りたい。
なかなかまだ両立のリズムがつかめていないけれど、楽しみながらまた新しい大会に挑戦したい。

まずは香港100k、初めての100km。とにかく楽しみながら完走したいと思います。
香港100kにでる皆さん、共に頑張りましょう!

良いお年を!

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海外出張(テロ直後のパリ)偶然出会ったその人は・・

  • 2015.12.21 Monday
  • 05:27

2016年のツアー作成のために、出張してきました。
パリでのテロが起きて、少なからず欧州方面へのツアーのキャンセルが相次ぎ、なかなか厳しい状況ではありますが、テロから約10日後パリに向かいました。

飛行機はガラガラかと思いきや、ほぼ満席。しかし成田空港は劇的に空いていました。
パリ到着後も、空港内も特に変化は感じず、パスポートコントロールも相変わらず満席だった乗客に対して、対応する警官が2名というパリシャルルドゴールらしいお出迎えで、大渋滞ですがコントロール自体はあっさりといつも通りハンコを押してくれるます。

空港ターミナルがさらにGとかHとか?増殖しており、ただでさえわかりづらかった空港は拍車をかけてわかりづらくなっています。
羽田のように、空港内電車で移動。
電車に乗り込むと、私の眼の前に、明らかに知っている人が乗ってきました。
状況反射で
「ボンジュール!」と手を差し出し握手。
おそらく以前仕事関連であっている人だろうと、挨拶しながら必死に誰だったかを思い出そうと頭をフル回転する。
「明らかに私はこの人を知っている、でも誰だ、誰だこの初老の紳士は?」

結構大柄で白髪のガタイの良い老紳士。
必死で考える。どこで、どこであった人だ??
・・・
ん?

もう一度顔を見返す。
「はっ!!!」

な、なんと、それは知り合いではなかった!!
間違いなく私は知っているのだが、向こうは私のことなど知るはずのない人物。さらに日本国民の大半は知っているであろう人物であった!!

「ハ、ハリルホジッチさん!?」
なんということだ〜!!
知り合いだと思って、いきなり挨拶したのは、知り合いではなく一方的に自分が知っているだけの
「ハリルホジッチ氏」だったのだ!

赤面して
「すみません、知り合いかと勘違いしまして、失礼いたしました。ジャパンチームの監督でらっしゃいますよね?」
と謝罪。
「C'est pas grave!」(だいじょうぶですよ)
と、ハリルホジッチ氏。
いきなり飛んだ赤っ恥をかいたのでした。

さて、預け荷物回収後も特に荷物チェックもなく、さらりと空港を出てレンタカーを借りに。
一番安いレンタカーを借りましたがフィアットの500最新型。なかなか広くて良いです。
そしてなにより、カウンターで対応してくれた、非常に美人のお姉さんが、パリとしては珍しく、ものすごく笑顔で大変感じのいい対応で
「テロの影響でお客さん減ってますか?」
「う〜ん多少のキャンセルはあったけど、でもいつも通りビジネスのお客さんは多いですよ。日本ではやはり大きく報じられてますか?この時期来るのは怖くなかったですか?」
などと会話が弾み、いつもなんとなく無愛想なパリな印象だが、今回は出だしが好調。

ここまでの感じ、あまりテロの影響は感じられず、いつものシャルルドゴール空港のまま。

この空港は以前仕事でもう何十回、いやもしかすると100回以上利用したが、3年のブランク経てだいぶ巨大化しており、ますます空港から出る道がわかりづらくなった。

たぶん初めてこの空港でレンタカーを借りて、移動する人で迷わない人はいないのではないだろうか。
以前、空港周辺で完全に迷って路肩で泣いているフランス人女性に会ったことがある。

レンタカーを走らせ、テロのあったサンドニやスタジアムの横を通って行く。
相変わらずのひどい渋滞と、脇をすり抜けるバイクの暴走、日本の首都高がいかに秩序が取れいているか、感心する。
パリ北側のクリッシーからパリ市内に入ると、そのあたりはかなりアラブ色の強い区域となり、とてもパリという感じがしない。
イスラム系住民ばかりで、薄暗い見た目怪しげな商店が軒を連ね、路肩には意味もなくたむろっている男たちが無数にいる。
今回のテロでもこのあたりのアパートからも確か逮捕者が出たのではなかっただろうか。
若干の緊張感が走る。が、街には人が溢れているしいつもの生活が行われている。
しかし、このパリ市内というのがまた道路事情がどうしようもなくめちゃくちゃで、やたらと一通が多く、眼と鼻の先の行き先になかなかたどり着けないのである。しかも自前のガーミンがぶっ壊れており、タッチパネルが機能せず、勘で道を行くしかなくなった。

この辺は横断歩道が赤でも、俺たちが優先だと言わんばかりに、どんどん歩行者や自転車が突っ込んでくるので気が抜けない。
東京は本当にマナーが良い場所だと、フランス人がよく口にする意味がなんとなくわかる。

やっとの思いでオペラ座からほど近い小さなホテルへ。
2つ星ながら、現地でかなり評判が良いというホテルで、長年パリで仕事をされている方に紹介していただいた。
パリのホテルは基本劇的に狭い。エレベーターも一人と荷物でいっぱい。

ロビーに可愛い猫がちょこんと佇んでいた。
オーナーはマラソンの大ファンで、フランスのいろんなマラソンに参加。
思いがけずラン話に花が咲く。すっかり打ち解ける。
ゼッケン
パリホテル
ホテルのマスコットの猫

時差ぼけで早朝に目が覚めてしまったので、持ってきたランシューとジャージに着替えてパリの街中を走ってみる。
適当にセーヌ川を目指すと、ランナーが現れたのでついて行ってみる。すると皆吸い込まれるようにルーブルとコンコルド広場の間に位置するコンコルド公園?には入っていく。
なるほど、みんなここで走っているわけね。
まだ薄暗いパリの早朝ながら男性のみならず女性の一人で走るランナーも多い。
コンコルド
コンコルド広場の観覧車、その向こうがシャンゼリゼ。

ルーブル
夜明けのルーブル。結構走っている人がいました。

公園内は1周3kmぐらいのコースが取れて、非常に広々走りやすいです。中には歩行者用の橋でセーヌの向こう岸に渡ったり、いろいろコースアレンジできそうでした。
パリは東京に比べたはるかに小さいので、なにげに15kmも走れば、主要な観光名所はかなり見れてしまうのではないでしょうか。
ジョグで巡るパリ、なんていうのも良さそうです。

実際にパリにゴールするトレイルの大会も増えており、年々人気を増しているようです。

つづく・・

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