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  • 2017.03.10 Friday

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    奥久慈快走は、これのおかげ?

    • 2015.06.13 Saturday
    • 09:00
    相変わらず5月の月間走行距離は200kmに届かず。

    しかし、道志村、奥久慈どいずれも予想を遥かに上回る良い結果が出た。

    その理由を考えると2つ大きな原因が見えてきた。

    一つはレース10日前からの食事コントロール。
    最後まで熱いバトルをし、9時間10分を切ったライバルKさんも、普段の食事への意識がとても高い。

    私も必要な栄養素は取りつつ、野菜中心、ジュースや白米の糖質を抑えた食事を大会前10日間ほどすることで、非常にコンディションは良かった。


    そしてもう一つは
    これ!


    ドンキで10年前に買った、腹筋コロコロマシン!

    私はラン以外の補強はこれのみ。
    大会前3日までは、3日に1回、20回〜30回だけこれをやる。
    それだけ。

    それだけで、バッキバキの、筋肉痛…。

    このバーを掴み、腕立て伏せの格好で、腹筋を使って体をくの字に、腰を浮かす。ただそれだけ。

    それをなるべくゆっくりやる。
    15回ぐらいで、腹筋はじめ体幹回り、腕もプルップルしてくる。

    そして、もう無理!と感じてから、さらに苦悶の叫びを上げつつ、あと、三回。
    ここで、腹筋繊維がブチブチと破壊される事を感じてから、終了。

    翌日は筋肉痛。

    補強時間15分。

    なんと、レース後の話で実はライバルKさんも全く同じことをやっていた。

    気を付けたいのは、下死点で体が一直線にならないこと。
    少しだけ、くの字に曲がっているところで止める。
    腰を痛める可能性があるので。

    あらゆるトレーニングに、短時間、高強度、小回数、高効果を求める怠け者の私。

    でも、これ腕から大腿四頭筋にかけて、かなり全身いい刺激が入るマルチトレーニングだと思います。
    週2〜3回 20〜30回それだけで、今のところ効果が感じられています。

    ちなみにジャッキーチェンも、腹筋を鍛える最良の方法はコレと言っているらしい…?


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    完走率38%? OSJ 奥久慈トレイル50k レポ(実測62km)ついにやったぞ!

    • 2015.06.02 Tuesday
    • 06:43


    レース二日後、激烈な全身筋肉痛のなか、布団でレポをタイプ。。。
    本当にきつかった・・・。

    でも50kmまでは本当にたのしかった。
    このレースの最高地点は男体山の約630m?、という低山レース。
    しかし!!こんなに低い山しかないのに、獲得標高が4330m!!
    このレースにはトレイルランニングのあらゆる要素が全て詰め込まれている気がする。
    唯一存在しないのは高標高と、1時間登り続けるようなロングクライムとロングダウンヒル。

    腕を使う崖、鎖場、ロープは無数に点在、苔むした沢登り、沢をバシャバシャと渡り、無理やり作ったようなほっそいトラバース、痩せ尾根、藪漕ぎ、倒木潜り、延々続く林道区間、、、40回は繰りかえすアップダウン。まさにアドベンチャーと呼ぶにふさわしい飽きのこないバラエティーに富んだエキサイティングコースだった。

    高低差100mの登りを43回登る感じですかね・・・
    思い出しただけで若干の胸焼けが。。。
    トラウマになるほどのキツさでした。

    奥久慈トレイルは、私の今年の最大の目標「モンブランマラソンウルトラ80km」前の最終調整レースとして設定した大会。厳しいコースで60km前後、モンブランの3週間〜1ヶ月前で検索しヒットしたのがこのレース。

    初めてのチーム遠征

    今回何よりたのしかったのは、初のチーム遠征。
    といっても、私自身はチームに属していないのだが、私の最高のトレラン仲間でありライバルのKさんが所属する、都内名門チームの遠征に紛れ込ませていただいたのだ。
    本当に感謝感激。ありがとうございます!

    今月唯一とれた土日連休、土曜日は移動と受付、宿に宿泊なんて何時ぶりのぜいたくだろうか?
    いつもは強烈な睡魔と闘いながら23時に仕事から帰宅し、深夜1時頃車で移動し、車中で3、4時間仮眠して参戦するという弾丸遠征ばかり。

    土日まるまる2日、トレイルに没頭できるなんて心底幸せな2日間だ。
    しかもいっつも一人で遠征していたが、今回はワンボックスカーでわいわい、トレラン「あるある」談義に花が咲く。
    やっぱりチームって良いなあ!本当に楽しい。

    パワースポーツ代表 滝川次郎氏の絶妙コマーシャル

    午後4時頃受付会場に到着し、受付完了、大会説明に参加。綺麗なホールだ。
    OSJ代表であり、カリスマランナーでもある滝川社長によるコース説明。
    滝川社長は昨年のUTMFを40位という驚異的順位でゴールし、未だサブスリーをだすカリスマ50代現役ランナーでもある。

    昨年のご自身のサブ10記録を例に挙げて、レース完走に必要な摂取カロリーを説明。約6090Kcal必要であり、ジェルで換算すると約30本は摂取が必要と、非常に理論的に説明し、会場がざわめく。

    決して、ジェルを買うと良いですよ〜、激安ですよ〜 みたいな某◯ネット的セールストークは無いのに、、、
    説明会が終わると、外の販売ブースにはジェルを手にいっぱい持ったお客さんの長蛇の列!!

    パワージェルがバカ売れ!!この説明会だけで多分500本は軽く売り上げたでしょう。

    「滝川社長、やるなあ〜〜」

    受付後はパーティがあるのだが、今回の遠征メンバーは結構なガチメンバーで、すぐに宿に戻り、お風呂を堪能、晩御飯を食べて、ゼッケンつけて明日の準備を整えて消灯!
    多分8時45分頃には寝たと思う。
    なにせ3時起床、5時半スタートですから。。

    スタート前儀式に失敗

    朝3時、みんなの目覚ましで起床。
    私はなんだかレースじみた寝言を言っていたらしい。。(笑

    すぐにおにぎりを2つとバナナ一本を食す。そしてテーピングを念入りに。
    過去の結果を見る限り、10時間を切れるランナーは上位10%以下。
    相当な長丁場になることは間違いない。
    どうしてもここで故障を起こすわけにはいかない。

    ところで、今日は起床が早すぎて、私のレース前最重要儀式のトイレが完了できない。
    いろいろ動いて促進するも全く便意がなく、不安に。
    どうしても出ないので諦めることに。

    宿からスタートまでは1km弱。ゆっくり徒歩で向かう。
    朝5時前なのに結構暖かい。これはかなり気温が上がりそうだ。

    今回の作戦


    奥久慈コースプロフィール。それほど大きなアップダウンが無いように見えるが、この中に無数のギザギザが隠されている。

    過去参戦経験があるランナーさんの情報などを参考に、やはり中間点の「竜神大吊橋」までは絶対温存。さらに自分は長い林道が勝負と見て、約30km地点の「東金砂神社」までもできる限り脚を残して到達したい。
    林道はしっかり走り、第3関門からは全てを出して行く。

    暑さが厳しくなる可能性大なので、まだ食欲のある前半にできるだけ固形物をしっかりとり、食べれなくなってきたらジェルで対応。水分はもちろん各エイドで十分な補給を心がける。
    下りはとにかくセーブし、筋力を温存。走れるフラットや緩い登りは良いリズムで。

    スタート〜前半

    スタート40分前から早くもランナーが並び始める。というのもスタートからシングルトラック入り口までの距離が2km程度と短く、前方で入らないと渋滞するらしいのだ。というわけで私も30番手ぐらいに並ぶ。
    雲が切れてきて、綺麗な青空が。。
    今は気持ち良いが、これは灼熱レースの予感だ。

    5時半いよいよスタート!

    まずはロードで、この辺の名所「袋田の滝」へ向かう。この袋田の滝、間の「の」をとると「ふくろだたき」。。。
    スタート、ゴールが「ふくろだたき」。。なんとも絶妙な名前ですなあ。。

    普段は有料の観光地、袋田の滝に向かって進みトンネルをくぐり、袋田の滝へ!
    「あれ?」
    なんだか水量が。。。ちょっと少ない気が、、、

    そして折り返し、続々とやってくる後続ランナーとすれ違う形で戻る。以外と流れるもんですね。大渋滞になるかと思いった。

    滝を過ぎると1kmも無いくらいで早速階段からトレイルへ突入してゆく。これはタイムを狙うランナーは絶対100番手以内で入らないと渋滞です。
    私は50番手ぐらいで入り、渋滞は無いものの連なって進む。

    「あつい!」汗がダラダラ吹き出す。
    これは水分補給に要注意だ。早速ドリンクを含む。
    今日のフラスクにはHigh5マラソンレースパックのエナジースポーツドリンクを入れてみた。味は良好。

    早速なかなかの登りが続く。結構ガシガシ抜かされるが、「今に見とけよ、後で抜いてやるぞ!」と心に誓いつつ、黙って道を譲る。

    前半のアップダウンは、私が初めて出場したトレイルレースの「三浦半島縦断トレイル」のコースに似ている。
    変化に富んだアップダウンの連続で登りも下りもテクニカルだ。
    13km地点の最高点「男体山」までアップダウンをひたすら繰り返しながら登って行く。

    11km地点の第一関門は「41位」通過。まあまあ、予定通りの感じ。
    うまくネガティブスプリットが入れば30位以内、最高にうまくいったら20位ぐらいまで上げられた大成功だな、、なんて思いつつ、早速フラスクを満タンに補充し、1分ほどでエイドアウト。

    男体山からは壮大な奥久慈の山村風景が見え、低山ながらなかなかのパノラマ!切り立った絶壁の脇を通る道もあり、スリル満点。
    男体山あたりで抜きつ抜かれつはなくなり、適度にばらけて走りやすくなる。

    とにかく汗が大量に出る。熱中症になら無いように、水分をとりつつも、水分を大量に摂り続けると胃液が薄まり、食欲が減退し、ハンガーノックを誘発するリスクが高まるので、胃がまだ元気なうちに「ビックサンダー」を1つ、また1つと20kmまでに3つ。
    みすず飴風のフルーツパテを3つ、とにかく腹が減っていなくても、今のうちなら食べられそうな固形物を20分おきぐらいにムシャムシャ。

    この大会、現地の皆さんの私設エイドが本当に暖かく、ありがたい。
    この私設エイドが無いと完走は非常に困難だとおもう。少なくとも水分は1リットル持てれば、毎回補充して行けばかなり暑くても間に合う感覚で私設エイドがある。 みなさん本当にありがとう!!感謝感謝!

    もはやコースが思い出せ無い

    記憶がなくなら無いうちにとレポを書いているが、激しいロープの崖登りや鎖場、巨大な倒木を乗り越えた沢登りや、ドロドロで滑って四つん這いで登った登りなどなど、それぞれの場面は思い出せるものの、それがどのような順番で現れたか、あまりにもアドベンチャー目白押しのコースで、すでにその順番が思い出せ無い。。。

    前半の20kmはとにかくこれでもかと急登急下りのアップだんの連続で厳しく、温存したい足もなかなか温存でき無い。竜神大吊橋の手前のロードで結構な人数を抜いた。
    竜神大吊橋に登る300段?の階段の手前にキンキンに冷えたコーラを用意してくれている私設エイドが!
    暑くてのぼせ気味のからだに「しゅわしゅわっ!」と冷えたコーラが注ぎ込まれる!
    「うーんコーラを発明した人にノーベル賞!」

    そしてはるか頭上に見える大吊橋に向かって鬼階段を上る。
    袋田の滝同様、この辺の観光名所だが、そこをわざわざ通るためにひたすら階段を登り、橋を渡り、また階段を下るという、、、
    竜神大吊橋は日本最長?の吊橋らしい。

    吊橋を渡ると第二関門。ここでもフラスクにスポドリを満たし、吊橋に登ってくるときに、High5の電解質マグネシウムタブレットをフラスクに仕込んだ。

    吊橋後もなんだがすごいアップダウンを通ったような気がするが、もうどこがどうだったか、記憶が曖昧。
    とにかく走れる緩斜面、林道、ロードはしっかり走る。急登、急下りは極力筋力温存を意識して。
    吊橋手前で結構な人数を抜いてから、ぱったりと前後にランナーの気配が消滅。完全な単独走となる。

    吊橋から2km?程度で噂の私設エイド「赤岩エイド」に到着。
    歓迎の横断幕と、地元の皆さん手作りの暖かいもてなしに感激。コーラを片方のフラスクへ、もう片方には「Dakara」、羊羹を2切れ、バナナを2切れ、梅干2個をほおばり、2分程度でエイドアウト。

    キツすぎる東金砂神社への登り

    密かに本当の前半戦はこの東金砂神社までと考えていた私。それは正解だったと思う。
    気持ちとしてはここまで温存するという気持ちできていたが、すでにかなり疲弊していた。
    普通に走っていたら、ここで潰れるだろう。

    滝川社長が「タイムを狙うならこの神社までの登りはしっかり走れ」、と申されていたが、、、

    「おいおい、無理だろ、キツすぎるだろこの登り。。次郎のやつめ、わけわからん!」
    と、頭の中であまりに灼熱でアスファルトの照り返しもきつく、斜度も12%以上が延々続くロードに腹が立ってきて、頭の中で悪態をつく。(社長、すみません!あくまでレース中のことですから〜ご勘弁を)

    ここでもご自宅前に水のシャワーを設置してくださっており、のぼせたからだを冷やすことができた。ありがたい!

    このにっくきロードの登りをクリアしたら神社に着くだろうと思ったら、また細いトレイルへ入る。
    これが予想以上に長くきつい登りだった。
    「まだか?まだ神社には着かないのか?俺はロストしているのではないか?」
    予想以上にたどり着かない神社に焦り始める。
    まだ腹は元気なので、ジェルやらフルーツペーストをムシャムシャ。荷物を軽くしたい。

    やっと神社が見えてくる。するとスタッフさんが
    「9位です、がんばって!」

    「??」
    「は?」
    「いまなんと??」

    そんなはずはない。第一関門は確かに41位通過。結構抜いたことは確か。でも30人は抜いて無いよ??多分?
    抜いたのかな?いやいや、奥久慈で9位はありえ無いでしょ。。。前にスタートした30kのランナーと混同してるなこの人。と。。

    次のエイドまでは長い長い林道を抜けて10kmあるので、フラスク2本とも満タンに。
    ここまで食いまくってきたので、食料も不足気味。パワーバーがあったので2本ポケットへ。食べられ無い気もするが、万が一のために。

    このエイドを出るときも
    「9位か10位ですよ!」
    と言われる。
    「まさか、そんなアホな」
    半信半疑のままスタート。
    そしてまた階段階段、神社の階段を上る。

    神社に着くと神主さんがお祓いをしてくださる。ありがたや〜

    そしてそこから延々と林道。。
    でもこの林道、いい感じで木陰になっており、稜線を通る感じの林道で時々綺麗な景色が見える。

    奥久慈は林道からが勝負

    とにかく激烈アップダウンの奥久慈。自他共にこの林道をしっかり走れるか否かが好タイムの鍵と考えていた。
    そしてついに林道へ。
    10kmはあるつもりで、1時間は走り続けるだろうと覚悟を決めてはいる。飛ばしすぎたら潰れるだろうし、林道以降の終盤は前半通った険しいアップダウンが最後に待ち受ける。
    「淡々と、リズミカルに、余裕を持って」
    何度も言い聞かせる。
    ここまで継続して走れる区間が少なかったので、結構気持ちがいい。
    km6分ぐらいから入り、下り基調は5分40前後、登り基調は5分50〜6分10ぐらいで進み続けた。

    全く前後にランナーの気配は無い。
    「もしかしたら、このままゴールかも」

    私は前後にランナーの気配の無い単独走が好きだ。
    自分の体に集中し、体の声に耳を傾ける。
    心がだんだん無になってゆき、痛み苦しみを忘れて、ただただひた走る。
    鳥の声や木々の風に揺れる音、自分の足音に聞き入り、無になってゆく。
    ふと、レース前のお墓まいりランで見たあの言葉が蘇る。

    「ここは悲しみに来るところでは無い。生きる力を養い、生きる力をもらうところ」
    この後、終盤きっと激烈に苦しい時間帯がやってくるはず。
    でもきっと大丈夫。じいちゃん、にいちゃんが守ってくれる。ふとそんなことを思う。

    48kmを過ぎて、やっと一人のランナーの気配を前に感じる。

    いた!!

    そのランナーの後ろ姿が徐々に鮮明に。
    「みーつけった!!」
    そう、私の最高のライバル。「Kさん!」
    今回は追いつけ無いかもと思っていた。しかし!ついに背中を捉える。

    私は前半のペース配分がうまく抑えられて、しっかりネガティブスプリットがかかったとき、レース後半で捉えたランナーには絶対に負け無いという自信があった。
    Kさんを捉えると同時に長い長い林道が終わりを告げ、シングルトラックのダウンヒルへ。

    Kさんに聞くと
    「うちら8位9位争いですよ!何としてもトップテン取りましょう!」
    なんと、信じられなかった奥久慈でのトップテンが見えてきてしまった。
    タイム的にも目標のサブ10どころか、どうも9時間半、いやひょっとすると9時間さえも切れてしまうのでは無いかというペースで来ていることに気がつく。

    前夜の夕食時、昨年8時間50分台で5位だったという、フルマラソン持ちタイムが2時間30分台のランナーさんの話を思い出した。
    俺が9時間を切るなんていうことが起こり得るのか??一体何が起きているのか?
    信じられ無い気持ちだった。
    でも本当にトップテンが取れるかもしれ無い、そしてライバルに追いついたことで俄然テンションアップ!
    相当ないいペースでシングルトラックの下りを攻めた。
    この下りはじつに走りやすい緩斜面で、相当ないいペースで攻めた。

    下り切るとロードに出て、第3関門のエイドがある。
    エイドのすぐ手前でKさんのチームのサポーターが、コーラとジェルっぽい容器を渡してくれた。
    Kさんが私にも分けてくれた。

    「冷たい!!うまい!!」
    なんとなんと「クーリッシュ!!」

    この熱いレースの後半には最高の補給!!なんてうまいんだ!!
    感謝感激です!

    そしてすぐに第3関門のエイドへ。ここにはパワージェルがある。すでに持ってきたジェルは大半を消費し、なくなっていたので3つ取り、一つはすぐに飲んだ。
    う〜〜あまいっ!!

    ここでもフラスクにスポドリを満たす。フラスクがなかなかポケットに入らない。
    うまく入る時と、全然入らない時がある。
    手こずっている間にKさんが先にエイドアウト。
    「10位です!!」とオフィシャルスタッフがコール。
    「なに!!」
    そして私は「11位」とコールされる。

    なんという運命。。ライバルKさんとは「ともにトップテン」ではなく、「どちらかがトップ10」の熾烈な争いをしなくてはならなくなった。しかしこれも宿命。ガチバトルを心に決める。

    エイドアウトが遅れ、一旦20mほど離される。
    私も結構足が終わってきていて、無理に追うとオールアウトしそうなので、しばらくそのまま無理せず体が動き出すのを待つ。
    結構ここの登りが長く、またじわじわと差が詰まってきた。焦らずゆっくりと自分の体とライバルの足取りを観察。かなりの急登つづら折れが見えてきたため、勝負をかけてみることに。

    きつい登りにKさんのペースが落ちてきたことを見計らい、前に出る。すかさず、じわじわとパワーウォークのペースを上げる。結構いい感じに心拍が上がっているが、Kさんにまだ余裕があればついてくるだろう。
    後ろの足音に耳を澄ます。
    すこしずつ、足音が小さくなる。やはりかなり疲労がきている様子。
    つづら折れで後ろを見ると、すでに20mほどの差が開いた。
    先にピークを越えると、走れるトレイルに。ここは結構プッシュして一気に差を広げにかかる。
    一気に視界から消えると、気持ち的にも追いにくくなるはず。

    そしてKさんがついに視界から消える。
    「すまないが、これは男の勝負。ともにここまで頑張ってきた。私だってトップテンは何としても取りたい。ライバルとして譲ることはできない!」

    そう心に鞭を打ち込み、ペースを上げて行く。

    第4関門で力つきる

    ゴールまであと7km地点の最終第4関門には13時前半に到着。
    しかし、この辺で内臓に異変が起きる。

    もう固形物は受け付けず、ジェルもパワージェルのようなドロドロ系は胸焼けがする。
    過去にSTYでやはり行動時間が8時間を越えた頃から起きた胃腸障害だ。

    暑さに負けて、コーラを飲みすぎたせいかやたら腹が張って、げっぷが止まらない。
    「しまった〜」
    またやってしまった。STYの教訓を忘れていた。美味しいからといってコーラを飲みすぎるとガスで腹が張って、腹筋が入らなくなる。腹筋が入らないと足のダメージが増えて、ペースがガタ落ちしてゆく。

    とりあえず、フラスク一本だけ満タンにして、かなりグロッキーになりかけた感じでエイドアウト。

    スタート後前半に通った道を逆走する。このセクションが非常にきつい。往路で通っていたからわかっているはずだが、スタート直後の元気な時と、最後の最後で通過する時では印象がまったく違う。
    凄まじくきつい登りでの連続、走れないテクニカルな急下りがこれでもかと連発する。

    「苦しい」
    本当に苦しい。呼吸があがり、心拍も上がるがペースは上がらない。下りも踏ん張りが利かなくなり、転倒しないように進むにはペースを落とすしかない。
    明らかに減速している。
    急に焦りがではじめる。
    せっかく、目の前まで迫ったビックレースでのトップ10。絶対に逃したくない。
    そう思えば思うほど、体は思うように動かない。

    進んでも進んでも距離が減って行かない。ついに手がしびれ始め、頭がクラクラし、ハンガーノック症状がではじめる。
    「まずい、補給しなくては!」
    でも食欲がまったくない。
    急いでガスター10を取り出し、飲んだ。
    もう吐きそうになっていた。熱中症になりかけていたかもしれない。
    かろうじて吐き気は封じ込めたが、ハンガーノックになりかけている。
    唯一残っていたHigh5のエナジージェル!たすかった!これだけは飲める。
    ベリー系のジェルを飲み干す。「さらっとしていて美味しい!!」
    やっぱりHigh5は良い。1本当たりのカロリーは小さいが、相当グロッキーになっても美味しく飲める。これはとても重要なこと。このジェルですこし蘇った。

    自分のGarminは60kmを超えた。
    「ゴールはどこだ?まだなのか?」
    逆走だと景色が違ってわからない。ところどころ見覚えのある景色があるが。。。

    分岐などに立つスタッフに聞く
    「あと何kmですか??」
    「あと2kmですよ!」
    う〜ながい。。。
    完全にグロッキーの私にとって2kmは長い。。。

    それでも1km消化した。
    またスタッフさんに聞く。
    「あと何kmですか??」
    「あと2kmですよ!がんばれ!」

    おい、さっきも2kmだったぞ。。。おい、おかしいだろ。なんで2回も2kmなんだよ。。
    疲弊した体を引きずる私にとって酷な情報。疲れていて腹が立つ。

    さらに500mほど進み、再度スタッフに聞く
    「あとゴールまでどれくらい??」
    「あともう少し、2kmですよ!!」

    カッチーン!!!
    「うおおおお!もう三回2kmって言われたぞ〜〜!!!いったいいつゴールなんですか??何回2kmって言われるんですか!!」
    もう疲弊しきって、思わず切れてしまった。
    一人で山の中で叫ぶ。
    「くっそ〜次郎!!ふざけやがって〜!!あんにゃろうめ〜〜!!」
    (あくまでゴール前の疲労でおかしくなっている時の発言です。社長おゆるしください。。。)

    気持ちがキレかける。でもそこのトレイルを抜けるとロードに出て
    「ゴールまであと400m!!」
    とのコール!

    「おい!!2kmから400mまでほんの500mぐらいしかないぞ!どうなってんだ!!」
    いきなりゴール前になり、猛ダッシュ!

    しかし時計は9時間00分を超えてしまった。
    ああ、サブ9はできなかったか。。。
    でもサブ10目標としてはそれをはるかに上回るタイムだ。

    最終コーナーを曲がり、登りの立つゴールアーチへ!!

    「おっしゃあああ!!!トップ10ゲットおおお!!」

    やった!信じられない!
    並み居るトレランナー口を揃えて「奥久慈はものすごくきつい」
    そう言われる「奥久慈トレイル」でついに、
    ついにもぎ取った。
    ビックレースでの総合トップ10!!

    ゴールアーチをくぐるガッツポーツにもひときわ力がこもった。

    「うおおお!!!」
    思わず叫んだ。

    やったぞ、やってやった。
    まだまだはるか遠くだと思っていたメジャーレースでのトップ10。
    でも、自分の力でもぎ取った。
    一度も走ったことのない、未知のレースで。
    完走率40%以下の国内屈指の難コースで。
    そして、試行錯誤してコンディショニングしてきた、最大の目標
    「モンブランマラソン ウルトラ80km」の最終調整レースで。
    最高の走りができた。

    じいちゃん、にいちゃん、ありがとう。
    今日も守ってくれたんだね。支えてくれてありがとう。

    ゴールで完走証を受け取る。
    もう立っているのもやっとだ。
    震える手で完走証を受け取り、記載を見る。

    なんと、トレイル界で最も激戦である年代別でも、なんと表彰台獲得!!
    ぬおおおお!!!やったああ!!!
    信じられない!!

    嬉しい。本当に嬉しい!!

    レースが終了した安堵とやりきった思いで、張り詰めていた緊張が解け、足に激痛が。。。
    ハンガーノックギリギリでプッシュしてきたせいで、もうフラフラ。
    まるでゾンビのように足を引きづりながら、水が浴びれる場所まで行き、頭から水をかぶる。

    そして、そのまま涼しそうな日陰のタイルの上に倒れこんだ。
    実はそこはトイレの真ん前だったのだが、そんなことはどうでもよかった。
    「もう動けない。出し切った。出し尽くした。」

    びしょびしょのまま、その場に30分は倒れこんでいた。
    するとそこにいらした一人のランナーさんが

    「ひょっとして、うつぼんさん??」
    と声をかけてくださった。

    私はブログで一切自分の姿を公開していない。
    どうしてわかったのだろう??

    「わたし、うつぼんさんのブログいつも読んでいて、前にコメントしたことのあるモンユリです」
    「あ!!!モンユリさん!!」
    以前のブログにコメントしてくださっていたモンユリさん!!
    「ありがとうございます!よくわかりましたね!!」
    「以前ブログで紹介されていた装備が完全時一致していたので」
    とのこと、感激です。

    こんなわたしのくだらないブログを読んでくださって、声もかけてくださって感謝感謝です。
    疲弊しきっていて、だらしない格好で隣で寝てしまい、すみませんでした。
    あの時はもう意識も朦朧としていて。。。

    そして、しばらくしてライバルKさんも9時間前半でゴール。
    今回も本当にいい勝負だった。
    まさに男と男の勝負だった。Kさんがいるから自分も頑張れる。
    昨年の青梅高水山で熾烈なバトルをしてから、僕たちはずっと同じ成長カーブを描いている。

    青梅高水2014では完敗、
    道志村はともにリタイア、
    市川三郷はゴール前2kmでKさんが足つりで、わたしの勝利、
    2015ハセツネ30Kではわたしの完敗、
    道志村ではわたしの勝利。
    そしてこの奥久慈は本当に終盤の熱いバトルの末、数分差で私が勝った。

    これからもKさんとの男の勝負が本当に楽しみだ。
    Kさんは絶対もっともっと強くなって帰ってくるはず。

    次の舞台はきっとハセツネでのバトルになるだろう。

    ゴール地点では学生ボランティアがストレッチマッサージの無料サービスをしていて、それをしてもらった。
    こんな汗まみれ泥まみれのくっさいおっさんを、嫌な顔もせずに丁寧にストレッチしてくれた。感謝感激である。

    しばらくゴール脇で倒れていると、いよいよ表彰式。
    年代別表彰で名前をコールされる。

    昔ハタチの頃、スポーツに打ち込んでいた頃、何回か表彰台には登った。とても嬉しかった記憶がある。

    約15年ぶりに帰ってきた。
    そう、わかりし頃夢破れ、もうきっと登ることはないだろうと思っていた表彰台。
    うつになり、絶望の淵でめぐりあった「トレイルランニング」。
    夢中になって山を走ってきた。山はこんな老いぼれのおっさんにも、また夢を見させてくれた。
    そして自分という人間の人生の最後の挑戦。アスリートとして自分の最後の輝きを放つ場所は、ここだと決めていた。

    ついに、帰ってきた。

    表彰台。

    一歩踏み出し、その台の上に登った。
    そして、次にコールされた選手と健闘を称え合い、握手をした。

    前を見ると、ライバルKさんはじめ、遠征にご一緒させていただいた仲間、そして多くの参加者や応援の方々が拍手で迎えてくれた。

    うつで苦しんでいた時は、自分など誰にも評価されない、クズ野郎だと思っていた。
    でも今は、拍手に包まれている。自分は評価されている。

    町長さんからメダルを首にかけてもらう。

    「なつかしい、なんてなつかしいんだろう、この感覚」
    もう一度、こんな風にメダルをかけてもらうなんて、夢にも思わなかった。。
    胸が熱くなる。

    小さな小さなメダルだけど、私にとってかけがえのない立派な勲章に思えた。

    そして、表彰台の真ん中にはいつもレースのパンフレットやウェブサイトでもおなじみの
    日本を代表するトップランナーの栗原選手が立った。

    栗原選手が握手をしてくれた。
    私は一ファンとかそういう立場ではなく、この厳しいレースをともに戦い、順位を争ったランナーとして栗原選手と握手をすることが出来たのだ。
    感無量だ。光栄だ。
    自分はLa Sportivaの栗原選手の隣に、表彰台の上で立っているのだ。

    信じられない。
    でも、これは現実だ!
    自分の力で獲得した、まぎれもない現実なのだ。

    全員の表彰が終わると、3人で1位の台に乗り、写真タイムとなった。
    もちろんハセツネとか、UTMFのような規模ではない。でも結構多くの皆さんが撮影してくださった。

    いつか、いつか自力でこの最も高い所に立ちたい。
    そう思った。それはとても難しいことであることはタイム差からもわかっている。
    でも、走り始めて約2年半でここまでこれた。
    決して不可能ではないことのように思えてきた。

    そして、この結果によって、やっと世界への挑戦権を正式に手に入れたような気持ちになった。
    もちろん、まだまだトップランナーのような走りはできない。
    でも、モンブランで日本のランナーとして恥じない走りはしたい。
    日本の毎日12時間労働、月7休のサラリーマンランナーの意地を見せたい。

    働きアリだって、輝きを放つ時がきっとある。そう信じて。

    そして、レース翌日から、今日も12時間、馬車馬のように働くのである。
    いつか最高の輝きを放つ時が来ることを信じて。


    初公開!

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    どーしようもなくキツイ!奥久慈トレイル62km 速報

    • 2015.05.31 Sunday
    • 23:20


    恐ろしくドエムなコース、と名高いOSJ 奥久慈トレイル。

    走ってきました。多分50回はアップダウンしました。そしてめちゃくちゃ暑い。
    多分15カ所以上は鎖場、ロープセクションがあり、道無き道を行く沢登り、沢下りも無数に。
    奥久慈トレイル50kという名前のレースですが、62kmありました。

    とてつもなくキツイコースでした。。

    でずが、、、

    びっくりすることが起きました。

    自分でもびっくりしています。

    なんと、メダルをもらってしまいました!
    まさかこの有名な奥久慈トレイルでメダルをもらうことになるとは!

    とりあえず、完全に燃え尽きて出し切ったので、今日は寝ることとします。

    レポは後日!

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