モンブランマラソン ウルトラ82km レポ8 絶景Tete de Balme 2341m

  • 2015.08.13 Thursday
  • 13:39
Chatelard の装備チェックを過ぎると、イタリア側の山脈を登り始める。
すでに6時間以上走り続け、さすがに疲労感も高い。

標高が低い区間は日本の山に風景が似ており、森の中の土の多いトレイルを登る。
途中ゲレンデ登りが入り、ここが日陰が全くなく暑い。 小さなドリンクエイドで、塩分補給のためにスープパスタと、水を補給。 食欲が減退している。
ジェルはすでに10本以上消費しているが、固形物はあまり取れていない。

ここからはTete de Balme (テット・ドゥ・バルム)2341mを登る。
エイドの先は日陰がほとんどない極暑の登りとなる。
綺麗な花が一面に咲き乱れ、ハイキングだったらきっと本当に気持ちが良いだろう。
しかしここまで42km以上走ってきた体には、過酷な試練のように思える。

なんども沢で顔を洗い、足に水をかけて冷却するも、一瞬で乾いていく。
最初の登りで勢いよく先行していった、非常に体の引き締まった南米の選手が、まるで這うようなスピードで完全グロッキー状態で登っているところに追いついた。

あれだけ鍛え上げた選手にとってもきついのだから、自分がきついのは当たり前だ。

テットゥ・ドゥ・バルムは本当に山の頂点を超える。
峠のように稜線の低いところではなく、まさにてっぺんを超える設定だ。
はるか視界情報の山の頂上を越えて行くランナーが見える。

「あそこまで登るのか・・・」

正直気持ちが萎える。 とにかく止まらないように、レッドゾーンにならないように調整しながらベストを尽くす。
途中残雪があると首筋や足に当てて体を冷やす、 日差しが本当に刺すように厳しい。
乾燥していて空気が綺麗な分、直射日光が体にこたえる。
なんとかテットゥ・ド・バルムの頂上に着く。

「・・・なんて美しいんだろう!!!」

まさに頂上を通過するため、360度視界を遮るものはなく、壮大なアルプスのパノラマ、山の裾野が広がるまるで夢の世界。真っ青な空、山の青々した緑の草原、残雪の残る雄大なアルプス山脈。。。
言葉を失うほどの絶景がそこには広がっていた。
tete de balme
Tete de Balme 2341m からのパノラマ。写真中央に見えるトレイルを走って行きます。 tete de balle
この区間が、特に美しかった。ランナーも非常にばらけているため、たった一人でこの景色を担送しているような錯覚に陥ります。

Tete de Balmeからは冬はスキーリゾートとなるゲレンデの中をロングダウンヒル。
約10kmの中、緩斜面をひたすら下り続けます。

ここもほとんど日陰なし。暑い。 このくだりでいよいよ下り足が限界にきた。
とにかく走り続ける長いくだりが多く、大腿四頭筋が焼き切れていく感じ。
筋力の強いランナーなら、楽しくてしょうがないでしょう。

ですがくだりの弱い私には、もはや修行の域。
しかもロングレースでの危険信号、腹がガスで張って、おならとげっぷが止まらない。

腹が張ると、腹筋が入らなくなり、くだりでのバランスや衝撃吸収が悪くなり足も前に出なくなる。
とにかくガスを抜こうと
「げふっ、ブー」 と上から下からガスを発射。

アルプスの美しい景色には似合わぬ、擬音を立てながら進む。
「グロッキー状態のとき復活する」 と噂の超高級補給食「ベスパ ハイパー」を満を持して投入する。
「クーッ!蜂の味がする!」 なんとも表現しがたい、苦酸っぱい、しびれ感のある歯の浮く味だ。。。

しかしながら、飲んで5分もすると、なんとなく体のグロッキー感が軽減され、体が動く感じがする。
プラセボか? さすが1本640円の超高級品。
しかし足のダメージは変わらず、長い長いくだりに悲鳴をあげつつ、下り続ける。

次のエイド La Tour はすぐ目下に見えているが中々つかない。
やっとの思いで村に入り、エイドイン。 ケヴィンや家族が待っていてくれた。
なんだか息子がふてくされている。 さすがに何時間も外で待たせて飽きてしまっただろうか?

「どうしたの?泣いたの?」
「うん、泣いたの・・・」
息子が答える。
「あきちゃったかな?」
「ううん、飽きてないよ、転んじゃったの」
はしゃいで遊んでいて岩の上からゴロゴロと転げ落ちたそうだ。
「もうだいじょうぶ?痛いの痛いのパパの足に飛んでけ〜!」
「もうだいじょうぶ、パパの足ものすごく痛いからね!全部飛んできたよ!」

ケヴィンが 「今91位まで上がっているぞ!」
と教えてくれた。
「行ける!目標だったトップ100」 気合が入る。
かなり疲弊していたが気合が入った。

エイドではホースで水を撒いていたので思い切り水を浴びる。 少しでも早くエイドアウトしたい。
フラスクを入れ替え、補給を追加。 前のエイドで忘れた帽子とサングラスも装備した。
日本では一度も使ったことのない帽子、念のため持ってきてよかった。

ここからはコース中で最も標高の低い走れる区間。

さらに順位アップを狙いエイドアウトした!
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  • 2017.11.21 Tuesday
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