Vibrum HongKong100k レポ2 後半

  • 2016.02.13 Saturday
  • 20:48

うーん、最近更新頻度が落ち気味です。
前職はガテン系で体力仕事、単純作業でPCを見る時間はほとんどなく、帰宅後にPCを開くことは苦痛ではなかった。
しかし、今は1日中PCとにらめっこなため、帰宅後PCの画面を見たくないのです。。。
正直通勤の電車の中でスマホを見るのも億劫な時も。

でも、いつのまにかこのブログを読んでくださっている方が増えていたようで、
レース会場などで「ブログ楽しみにしてますよ!」
なんて嬉しい言葉をかけてくださることも結構あり
なんとかがんばって更新を続けたいと思ってます。

さて、香港100kの続き、突風の中序盤は結構ロードが多めでフラットであり、距離も稼げます。



今回はツアーの帯同ということもあり、とにかくセーフティーランに徹します。
転倒して負傷したり、途中でグロッキーになって動けなくなる状況だけは回避しなくてはなりません。
というわけでとりわけ下りは慎重に、ひたすら守りの走り。
でもこの大会はコースが非常に整備されており、極めてローリスクに感じます。

「ロードが多い」というコメントはトレイルランナーにとってネガティブワードですが、この大会のロードは、すごくトレイルちっくなシングルトラック的なロードなので、ロードを延々走る、といった印象は少ないです。
逆によくこれだけ歩行者やハイカーのための遊歩道を整備したものだと、感心してしまいます。
時々散歩している地元の方とすれ違いますが、ごくわずかです。


こんな感じの遊歩道がほとんどで、いわゆるトレイルランナーが苦手な「ロード」とはちょっと感覚が違い、楽しめました。

前半約40kmは香港の田舎ののどかな農村や、低山と右手に美しい海、というシチュエーションが続きます。
とにかく走る続けられてしまう、という感じで、ゆっくりであっても止まることが少なく走り続けることで、それなりにダメージが蓄積していきます。

とにかく中間点のドロップバック回収地点までどれだけフレッシュでいられるかが勝負と考えて、絶対に攻めませんでした。
フラットなロードでつい4分台に入ると減速し5分20〜30以下まで落とします。
その代わり停止時間を極力減らします。

サロモンの大瀬さんに、「第4チェックポイントの後の山がそこまですっと走れてしまうために、頑張るとかなりきつい」、と事前に聞いていたので、第4チェックポイントではホットチョコレートを飲み、ポテトチップスを少し頬張り、フラスクにもホットチョコレートを入れてエイドアウト。

ここまで全てのエイドストップは1分以内、フラスクにスポドリとスニッカーズ一個とか、素早く補給してすぐにエイドアウトし、アウトした後ゆっくり走ったり登りなら歩きながら、固形物を中心に補給を続けました。

40kmまでに、バランスパワー(安物のカロリーメイトみたいなやつ)3袋、柿ピーの小袋2袋、ミニスニッカーズ3個、ミニキットカット2個、ジェル一個、各エイドでバナナ半切れ、ポテチを5、6枚など摘んできました。

おそらくこの辺まで消費カロリーと摂取カロリーは十分補給できていたと感じており、空腹感は全くなしです。

経験上どんなに工夫しても10時間以降食欲は減退してくる可能性が高く、いかに前半に十分な補給ができているかで、後半たべれなくなってきてからも粘れるか否かが左右すると予測。

第4エイドを出ると、久々に山らしい山に入ります。大きめの岩もゴロゴロあるようながっつりしたシングルトラックの登りに入ります。大瀬さんの言う通り、ここまでセーブしてきたとはいえやたらと走れるコースで走り続けてきたため、結構な疲労感を感じます。

ということで、この山は「休んで登る」と心に決め、あえて歩き倒します。
補給もこのタイミングで歩きながら、固形物をもぐもぐ食べます。
2、3人に抜かれますが、気にせず、淡々と楽なペースでここまで蓄積した乳酸を流すイメージで足がスムーズに前に出て来るようになるのを待ちます。

ここで「CANADA」と書いてある赤いウェアのブロンドの女性ランナーにぶち抜かれます。
結構息を荒げながら攻めています。やはり欧米ランナーの闘争本能の高さには圧倒されますね。
女性ランナーに抜かれるのはやっぱりプライドが傷つきます。
でもしょうがない。これが今の実力だし、ここで無理をすれば後半一気にきつくなる山間部で終わってしまう可能性があるので、この山はゆっくり行く。後半はここまで求められた走力から登坂力を求められてきます。登り足は残しておきたいところ。

ドロップバックがある第5チェックポイントまでの下り、ここまで抑えてきたつもりでしたが、下りの衝撃がかなり苦痛になってきます。左腸脛に痛みが出始めます。
急いでロキソニンを探しますが、なんということか、この初100kでロキソニンを忘れていることに気がつきます。。

ロキソニンやバファリンは2015年日本陸上競技連盟のドーピングリストでも禁止薬物外で、問題なく使用できます。ガスターなどももちろんOKです。ただ禁止薬物リストは常に更新されるので、今OKでもその後禁止になる場合もあるので、常時チェックが必要です。
こうした関節や靭帯系の痛みにはよく効きます。ウルトラは最終的に痛みとの戦いでもあるので、これを忘れたというのは正直メンタル面が動揺し、明らかにモチベーションが落ちました。

いつもファストエイドキットにも常備薬として入れていたはずで、歩きながらファストエイドキットの袋を探します。
またよりによって、ガスター、カフェインタブレットはあるのに肝心のロキソニンがありません。。。
この探索の間に結構なランナーに抜かれました。

「やばいな、この足の感じで最後までもたないかもしれない」
急に不安になりペースが落ち、さらに左腸脛の具合も微妙です。

「もしかしたろドロップバックに入れたかもしれない」
唯一の希望です。

そしてやっと第5チェックポイントに到着。
ここでは十分に後半に向けて準備をする計画です。

まずドロップバックを探します。すでに結構なランナーが付いており、賑わっています。そして同時にそれは自分の順位がそれほど上ではないということを物語っています。
あわよくば100位以内に入れたらいいな、と思っていましたが、粉のエイドにいるランナーの数とそのランナーたちの雰囲気で、その目標は厳しそうだと悟ります。

ガチで狙ってきているレースだったら、ここで完全に気持ちが切れていたかもしれません。
だけど、準備不足でとにかく淡々と完走することを目標としてきていたので、それほど動揺せず

「とにかく淡々と完走しよう。」
と気持ちを切り替えます。

エイドの一番奥にドロップバックが並んでいて、たくさんの子供たちがやってくるランナーにドロップバックを渡します。
自分も近づいていくと、欧米系の少年が「ゼッケンは?」と聞いてれたので
自分のゼッケンを伝えると、少年は大声で仲間の子供たちに知らせます。
そして3、4人の仲間の子供たちが自分のドロップバックを探してくれます。
迅速に見つけ、すぐに渡してくれました。


子供たちの見事なチームワークと笑顔が本当に素晴らしい!!ありがとう!

後半は夜間走になるので、大寒波の到来も予測されており、2013年4月に開催され-5℃まで下がったSTYと同じ装備を、ここで準備します。

靴下を履き替え、ワセリンを足に塗り直し、ロングタイツも着用。足にビーチの砂が結構付いていて、このまま走る続けていたらまめになったり皮がむけてやばかったかもしれません。

ここまで着ていた薄手の長袖から、新しいファイントラックのインナーと、起毛の長袖に着替え、さらにゼッケンの付いた半袖を上からきます。念のため、バーサライトパンツをバックに入れ、厚手のロンググローブ、ニットキャップもバックに入れます。
風が強すぎて使い物にならなかったサンバイザーはドロップバックへ戻し、Buffをかぶり、セカンドライトを腰にセット。

バックの中にはサバイバルブランケット、バーサライトパンツ、バーサライトパーカ、ロンググローブ、ニットキャップが入り結構パンパンです。でもこの装備があれば、動くことさえできていれば経験上-10℃でも対応できるはずです。
海沿いの標高ほぼゼロでもなかなかの寒さだったことからも最高地点950mでは0度近くなると予測していました。
さらに天気予報で雨になる可能性があるということ、香港在住でこの大会を走ったことがある今回サポートしてくださったちあきさんが、夜は雨になる予報で、結構香港の予報は当たるよ!との話でしたので、念には念を入れた装備をしました。

欧米系のランナーの中には例年は暑さが問題となるこのレースで、タンクトップにショートパンツ、ハンドボトルだけなんていう超ミニマリストも多く、若干心配になります。

さらにドロップバックに用意していたエナジージェル入りのフラスクと、アミノスポドリのフラスクを入れ替え、今まで持っていたからのフラスクはドロップバックへ。

ジップロックバックに用意しておいた補給をそのままバックのポケットに入れる。
ジェル系を入れたジップロックを確認すると2粒だけ「ロキソニンが!!」
これはテンションが上がりました。
即一粒飲みます。正直かなり危険な痛みが出始めていました。

そして、最も大事な「ストック」を取り出します。
ブラックダイヤモンドのカーボンZポール。
結構使い込みましたが、折れることもなく、買うときは高いなあ、と思いながらも良い買い物だったと今は思っています。
下りでもストックを使うランナーには、ある程度安心感があるかもしれません。
前半はほとんどストックが欲しいと感じる場所はなかったので、ドロップバックに入れておいたのは正解でした。

ドロップバックエイドでは忘れ物が多発します。
疲労して、少しでも早く準備をしてエイドアウトしたいがゆえに、小物を落としたり、ストックを置きっぱなしにしたり、グローブを片方落としたり、肝心の携帯を忘れたり。
疲れているため普段は忘れないようなことをきちんと判断できずにふと忘れることがあります。

十分注意して、周囲を見回して全てバックに収納したことをチェックして、また子供にバックを渡します。
またトラックでゴール地点に運んでくれますが、途中で中のものが出てしまったりしないようにしっかり口を結ぶことも大事。

頑張っている子供たちに
「サンキュー!!」と言って、エイドアウト。ここのエイドアウトは142位ぐらいだったようです。
結局15分ぐらい止まり、このエイドで35名ぐらいに抜かれたようです。
だけどロングレースでは80kmをすぎてから大きく展開が変わってくることをモンブランマラソンで身をもって経験しています。
グロッキーになったら最後、簡単に20分30分あっという間にロスします。
大事なのは淡々とキープできるリズムで進み続けること、無用なプッシュをしないこと。停止しないこと。
「戦わないこと」そう念じながら、エイドの後しばし続くロードの登りを黙々と歩いたり走ったり。

モンブランマラソンウルトラで一時80番代まで順位を上げて、欲を出してさらにプッシュしゴール前15kmでいきなり全く動けなくなりハンガーノックと脱水、熱中症を併発し、遥か前に抜き去ったランナーたちに次々に先を行かれる痛い経験から学びました。
ひたすら自分のペース、自分の体の反応、痛みにこそ神経を尖らせ集中し、抜かされるとか抜いたとかに一喜一憂しない、オーバーペースのランナーはいずれ落ちてくるし、落ちてこないランナーにはついていっても自分が潰れるだけ、淡々と進み続けるのみ。
大きなストップさえ無ければそれなりの妥当な線でゴールできるはず。

一度グロッキーになってしまうと、ラスト5kmでさえ1時間以上かかってしまう可能性もあると学んだので、とにかくグロッキーにならないようにそれだけを意識して進みます。

いよいよ山に入り始めます。ロキソニンのおかげで変な痛みが消えて、登り足が復活。
結構いい感じで登れます。
なかなかエグい階段の登りが連続し、明らかにペースが落ちてくる選手が続出します。
かといってここでエキサイトして抜きまくってペースを乱すと、またその後自分が落ちます。
だからガツガツせずに淡々と、じきに抜けると余裕を持ちつつ自分のペースに徹します。

ここまでほとんど時計は見ません。タイムスケジュールも立てません。
自分はタイムスケジュールを立てるとどうもダメです。
レース中には予想外に走れるときもあれば、どうもきつい時間帯もあります。
タイムスケジュールを立てると、そのスケジュールを遂行するために自分の体の反応に反してペースを上げたりしなくてはいけない状況が起きます。それが自分には合いません。
自分の体の反応をしっかり感じ取れて、自分としっかり対話しつつ後半に向けて集中力が切れなければ自ずと良いタイムが出ますが、そうならないときはなにをやってもダメだ,と自分である程度わかってきました。

なので基本試走はしたくない派で、計画も立てない派です。
ただある程度のコースのプロフィール、重要なピークの距離などは頭に入れておきます。

正直今回50kmまで全くダメでしたが、第5エイドで休んだのが良かったのか、ここでやっとエンジンがかかりました。
集中力が上がり、ストックの力もあり、登りのペースが良くなってきます。
基本登りでは抜き続けました。

抜くランナーの雰囲気も変わってきました。体が結構絞れてそれなりにレース経験が豊富そうなランナーが増えてきます。
俄然やる気が出てきます。
そしてコースもやっと本格的な山が出てきて、さらにこの「香港100k」のハイライトである、トレイル走りつつも100万ドルの夜景を見られるセクションが続々と出てきます。

私の記憶では60km〜70km前後はよく夜景が見えるスポットがあったように感じます。
夜景が見えるとナイトランも安心感があって、純粋に景色を楽しめていいですね!
万が一何かあってもきっと大丈夫、という感覚にさせてくれるので、女性ランナーには特にオススメのレースに感じます。


この写真は香港の有名な なんとかピークからとった夜景なので、これがトレイルから見えるわけではないですが、似たような美しい夜景がなんども見えました。

そして、昨日大瀬さんと一緒に試走した猿がたくさんいる、ビーコンヒルのエイドにつくあたりで、完全に日が暮れました。
日が暮れる直前、かなり冷え込んできたので、バーサライトパーカを着て、この大会のために大枚をはたいて買った
ペツル Nao を装備。

大瀬さんと試走したときに
「ビーコンヒルの後は下りが長いので、ここでガッツリ食べてしまうと胃がやられる可能性があるので、軽めにして次のエイドでしっかり食べたほうが良い」
とアドバイスを受けていたので、ここではホットチョコレートとクッキーを食べて、すぐにエイドアウト。

次に続く!

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