モンブランマラソン ウルトラ82km レポ7 スイスへ

  • 2015.08.13 Thursday
  • 11:17
モンブランマラソンのレポがすっかりおざなりになってしまいました。。
コース中最難関のコル・ドゥ・ラ・テラスを越えると、国境を越えてスイスのエモッソンダムに向かって長い長いダウンヒル。
プロフィールではこのくだりも非常に急峻なくだりに見えたが、実際は最高のパノラマの中を気持ちよく走れる、ややテクニカルながら中斜面と緩斜面のダウンヒルだった。

雪解けの切なせせらぎの横をカモシカのように疾走する。
視界にはいっぱいのアルプス山脈。
まさに夢に見ていたアルプスの景色の中を疾走する快感!
このイメージの通り、私もエモッソンへ駆け下りました。

エモッソンのダムはすでに国はスイス。

フランスシャモニーをスタートしアルプスの山を走り続けて自分の足で国境を越える。

日本では絶対にできないこの国境越えスカイラン。 これもモンブランマラソンの醍醐味。
エモッソンのエイドでも息子が元気に出迎えてくれる。 力になる。

この区間で自分は大きく順位を上げた。 体も動き出しているし、まだまだいけそうだ。
フラスクを入れ替え、補給食を追加。エイドではほとんど食べず。
この辺から気温がぐんぐん上がり、暑い。
本当はこのエイドで帽子とサングラスを渡してもらおうと思っていた。
しかし、自分がそれを忘れてしまった。
エモッソンのダムから次のエイドまでは再び下り。

ここからは森の中の非常に細いシングルトラックで、久々に日本のトレイルちっくな針葉樹の落ち葉でフカフカした下し。
しかし、傾斜が非常に急で足にくる。
私はどうしてもこの傾斜の急な30%〜のくだりが苦手だ。
大腿四頭筋が弱い。
ここまでのセクションで抜き去ったランナーに再び抜かされ始める。

とにかくテクニカルな細いトレイルが続き、あまりペースが上がらない。
途中登山鉄道の線路をまたぐルートを通り、登山列車に乗った観光客が応援してくれる。
本当にここまでコースで飽きる場所が全くない。いつも変化に富んでいて美しくて、走りがいのあるコースだ。
この細いトレイルの途中、岩出石垣のようにトレイルをさあ得ている箇所があったが、わたしの背後で突然
「ゴツン!バキッ!ごごごご!」
という音がして、振り返ると なんとボーリングの玉2個分ぐらいのかなり大きな岩が、崩れてこちらに向かってゴロゴロと転がってきていた!

前のランナーとともに 「うおおお!あぶない!!」 と叫びながらギリギリ1mほど横に逃げてかろうじてこの巨大落石を回避!
ボーリング2個分の岩がものすごい勢いでこちらに向かってきたときは、一瞬命の危険を感じずにはいられなかった。

少し下ったところにいたスタッフに
「さっきものすごい大きな岩が落石して危うくぶつかるところだった」
と伝えると
「ははは、私もその岩を見たよ、すごかったね」 だって。。。 さすがフランス人、捉え方が違いますね。。

下り切ると小さな村に出て、そこで装備チェックが入る。
ヘッドライトと、ホイッスル、サバイバルブランケットをチェックされる。
暑い、相当暑くなってきている。

アルプスの村の中によくある、大きな丸太をくりぬいてそこに湧き水がチョロチョロと溜められている場所があり、そこで頭や足を濡らして体を冷やす。

この村でシャモニーを挟んで右手に連なる山脈から、左手イタリア側の山脈へ移り、シャモニーに向けて戻って行く。
実質の折り返し地点となる。
いよいよ後半戦突入だ。
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モンブランマラソン ウルトラ82km レポ6  Col de la Terrace 2641m

  • 2015.07.19 Sunday
  • 01:20
ル・ブエの補給所を後にすると、しばらく日本の山のような針葉樹林の森の中を進む。
針葉樹の心地よい香りに包まれた森の中を、川のせせらぎを聞きながら進んで行く。

この辺で今日初めて単独走になった。
「たしか、この登りがこのコースの最難関なはず。多少抜かれても焦らず、ここはマイペースで行こう。」
そう言い聞かせる。

比較的走りやすそうな場所も所々あったが、無理には走らず。ストックをリズミカルについてパワーウォーク。
珍しく土のある、柔らかな路面が続く。日本の山を思い出す。
それほど激登りでもなく、一定の斜度で登って行く。
1時間ほど登ると、森林限界を超え、森が消えた。 するとまだ残雪を残す雄大な山脈が姿を表す。
森林限界を超えると、非常に強い日差しが体を照りつける。

「あつい!」

雪解けだろうか、とても綺麗なせせらぎがあちこちにあり、何度もそこで体を濡らし、照りつける日差しに熱がこもる体を冷やした。 col de la terrace
遥か彼方の雪渓を進むランナーが見える。真正面の山頂が少しへこんだところが通過点。この区間は斜度が半端なくきつい。空が青すぎて、写真だと紺色になっている。

この登りで激しく嘔吐し高山病の症状を出しているランナーを目撃。 ここまで抜かれ通しだったが、前には前半で抜かしていったランナーがゾロゾロと見えてきた。
やっぱりみんな疲れている! わたしは淡々とリズムを刻み、とにかく止まらないように、レッドゾーンに入れないように、慎重に攻める。 一人、また一人と抜かし始める。

「よし!やっときたぞ、やっぱりみんな飛ばしすぎている。ここから順位を上げていくぞ」
頂上まで2kmぐらいまで来ると、傾斜は尋常じゃなく厳しくなる。
道志村の鳥の胸山の一番きつい傾斜のあたりが延々と続く感じだ。
前半わたしを振り切っていったイギリス人やベルギー人が座り込んでいる。 terrace2
雪渓は眩しい直射日光に反射して、凄まじい眩しさだった。サングラスをしてくるべきだった。
眩しすぎて目が痛い。
標高も2500mを超えて、明らかに酸素が薄くなってきた。 体の動きが重く、しかしながら呼吸はとても苦しい。
急勾配で速度も上がらないので、まるで直射日光に焼かれるような暑さ。
たまらずバフをせせらぎで濡らし、頭に巻いた。帽子をかぶってくるべきだった。


最大の難所、腕を使わなければ登れないような超急登の頂上を超える。

頂上手前1kmぐらいから雪渓を登る超急登。
滑落したら下手すると命を落とすレベルの急登で、随所にスタッフが配置されている。
そして空撮ヘリが近くまで降りてきて、撮影している。
ヘリまで出動し撮影するトレイル大会は日本にはないのではないだろうか?

まるで世界的ロードレース、ツールドフランスの山岳ステージのようだ。 terrace3
頂上付近は超絶な険しさだったが、同時に超絶絶景であった!
ヘリの「バタバタバタバタ!!」 という音、
危険な登坂に随所に配置されたスタッフから激励を受けながら全身全霊の力で進む、素晴らしい絶景、鳥肌がたった。

本当に自分はこの世界トップクラスの舞台で走っているんだ。 この最もきつい難所「コルドゥラテラス」では大きく順位を上げた。 頂上でも6−7名が座り込んで休んでいる。
やっとエンジンがかかり始めたわたしは、頂上もスルーしすぐにダウンヒルに入った。 下りも雪上ランが頻発。テクニカルでリスキーだ。

時々、夢の世界のような絶景の中を気持ちよく走れる下りも挟みながら、徐々に高度を下げる。
しかし雪渓ランは滑るし激しく凸凹しているし、ところどころ30cm以上踏み抜いている跡があったり、気が抜けない。

しばらく行くとかなり急斜面の雪渓ダウンヒルが現れる。
「あ!ここは!」

参加する前から、昨年の動画でランナー達が次々にお尻で雪渓を滑り降りるシーンが出ていたのを覚えていたが、その雪渓が現れた。
「ここがあの雪渓か!」

確かに非常に急で走って下ると足の負担が大きく、どちらにしろ滑って尻餅をつきそうになる。
皆が知りで滑った轍がボブスレーのコースのようにすでに出来上がっており、試しに滑ってみる。

「うぉーー!!ひゃっほ〜〜!!」
相当なスピードで滑り降りる。手や足でうまくブレーキコントロールしないと、どんどん加速する。
最初は楽しかったが、予想以上に長く滑り続け、尻と手がめちゃくちゃ冷たく、感覚が麻痺してくる。
「ひ〜〜っ!しりが、てが〜〜」
しばらく日に当てて温めないと、しばれて霜焼けになりそう。

つづく・・・

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モンブランマラソン ウルトラ82km レポ5  Le Buet ~ Col de la Terrace 2641m

  • 2015.07.17 Friday
  • 17:17
swiss runner
絶景だった明け方のテットゥ オ ヴァンのセクション 前半から早速現れた足の痛みをだましだまし、最初のフル補給所のル・ブエを目指す。
テットゥ オ ヴァンの快適な走れるセクションから右に下り始めると、そこからが激烈な急斜面の岩ゴツゴツのダウンヒルが始まった。 目下にはどうやら横断するらしき舗装路が見えて、応援の人々が豆粒のように見える。

「あそこまで一気に下るのかよ・・・」

岩山で高い樹木が少ないアルプスでは、はるか先までよく見える。
どう考えても相当な急登を一気に転げ落ちるようにくだらなくてはならない。
テットゥ オ ヴァンからル・ブエへのダウンヒル。

雰囲気的には御嶽スカイレースの頂上付近に近く、非常に段差の激しい岩飛びダウンヒルで、危険極まりない。 一歩一歩の着地衝撃も大きく、後半を考えると相当抑えてくだった。 時とき走るくるぶしの痛み。
view par but
ル・ブエ手前から、左手にモンブラン、右斜面をかなりダイレクトにダウンヒルして降ってきた。

「次のエイドで奥久慈で痛みの出なかった履きこなれたスピードクロス3に変えよう」

そう思い、サポートのケヴィンへ電話で連絡する。 実に急な下りをなんとか少しでも大腿四頭筋のダメージを減らすべく、丁寧に下る。
そのため、先ほどの走れる区間で引き離したランナーに再び追い抜かれる。
下り切ると、聞き覚えのある声が!

「パパ!パパだよ!パパが来たよ!」

サポートのケヴィンとすっかり仲良しになった息子

スタートのときはぐっすり眠っていた3歳の息子が、どこか誇らしげに、周りに自分のパパが来たことを知らせるかのように、日の丸の旗を振って応援してくれた。
自分が飲んでいたであろう、小さなペットボトルの水を
「パパ、はいどうじょ!!」
と渡してくれる。

「ありがとう!パパ頑張るよ!応援してくれて嬉しいよ!」

息子がはっきりと意識を持ち始め、自我が芽生え初めて、私がこうして本気で挑む大会を見に来るのは実はこれが初めて。
だからこそ、このモンブランマラソンには特別な思いで出走している。
私は、ポンコツおやじである。
心を病んで何もできなくなってしまったり、しがない肉体労働者で、朝早くから夜遅くまで、息子と遊んでやれる時間は少ない。

そんなポンコツおやじでも、いつか息子が大きくなったときに、苦しいとき、諦めそうになったとき、記憶の奥底にかすかに残る、モンブランマラソンを走ったポンコツおやじの記憶を、将来の力になって欲しいという思いを込めて、わたしは走っている。

まだ3歳半、いずれほとんどの記憶は消えるだろう。 でも私もかすかながらにこのころの記憶はふとしたときにフラッシュバックして蘇る。

私の父も、私が小さいころ欧州に連れて行ってくれたことがある。
なぜかその思い出の幾つかは、私の心に深く刻まれ、その幾つかの瞬間は今でも鮮明に思い出すときがある。

スイスのロートホルンバーンに登山電車で登ったこと、そこから見た景色、羊や牛たちの鳴らすカネの音、町の小さなサーカスを見に行ったこと、登山電車の駅のタールと石油の香り、蒸気の煙。 泊まった小さなログハウスの横に「グミの木」があって、その渋い実を食べたこと。。。

父は欧州に多くの友人を持ち、いろいろな人たちと親しくしていたこと。
それらの記憶は間違いなく今の自分に大きな影響を与えている。

そして今は私が父として、アスリートとして青春を過ごし、そして不思議な縁でこんな老いぼれになって再び走り出すこととなった自分が、ランナーとして最後の挑戦をこうして世界の舞台でチャレンジしていること、その姿をまだ私が走れるうちに見ておいて欲しかったのだ。

もしかしたら、綺麗さっぱり何にも覚えていないかもしれない。
それでもいい。
今この瞬間、父親が命をかけて頑張っている姿を見ておいて欲しい。

下り切ったらすぐエイドだと思ったけれど、エイドはまだ先だとケヴィンが言う。
すぐ近くらしいので、ソフトフラスクを1本だけ入れ替えて、走り出す。

息子が一生懸命
「パパがんばれー!パパがんばれー!」
と応援してくれる。
その声がアルプスに響き渡る。
気合が入る。

「絶対に息子のために誇れる走りをするんだ」

緩い下り基調のダブルトラックをしばらく進む。
くるぶしは相変わらず微妙な違和感をにじませる。
10分ほど進むと、牧場か小さめのゲレンデのような草原にル・ブエのエイド(26km地点)が現れた。
すぐにシューズを変える。
それなりに練習でも使用して履きこなしてきたはずのスピードクロス3。
このシューズでこんな前半からトラブルが出るのは初めてだ。

やはり土の多い柔らかいトレイルの日本と、固い岩盤や岩ランが大半のアルプスでは勝手が違うのか?
ル・ブエのエイドでシューズを変える。ケヴィンと息子がサポートしてくれる。
le buet3
まだ26kmだというのに、思った以上に消耗し、ダメージを受けている。
足は結構パンパンで腕もすでに上がっている。
落ち着いてシューズを履き替え、追加する補給食を選んでいる間も、乱れた呼吸がなかなか落ち着かない。

「おかしい、このまま押してはダメだ。多少順位を落としても、落ち着いて後半あげられるペースに落とさないと。」

自分の頭のイメージと、体のパフォーマンスが一致しない。 少し焦っていた。

「やれるだけのことはやってきた、自分は絶対に行けるはず!」
という思いと、
「まだ26kmなのにこの疲労感は明らかにまずい。頑張りすぎて大失速やリタイヤだけは絶対にダメだ。まず大事なのはしっかり走りきること。順位を追いすぎてぶっつぶれてはダメだ!」

少しでも上位を狙いたい攻撃的な自分と、確実に完走をしたい自分との葛藤が始まる。

この後、コースプロフィールでまるで針のような強烈なフォルムの「コル・ドゥラ・テラス2641m」この大会の最大の難所が待ち構えている。
そしてその後の長く険しい下りも難所だ。
アプローチまでで一旦ペースを落とし、立て直しが必要だ。
もっともきつい峠で過剰な補給食の携帯はハンディとなる。慎重に携帯する補給食を選び、ポケットへしまう。
次のエイドは約40km地点。15kmほど先となる。

コースが全く分からず憶測でしかイメージできないが、ある程度予測した量の補給食を持ってルブエのエイドを出発した。
私としてはかなり長いエイドストップで5〜6分は止まっただろうか。
それでも私より先にエイドインしたランナーを数名抜かし、同時にはいいたランナーともほぼ変わらずエイドアウトした。

さあ、いよいよモンブランマラソンウルトラ最大の難所 高低差約1350m、標高2641mの「Col de la Terrace」に向けて出発だ!

つづく

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モンブランマラソン ウルトラ82km レポ4 Tete aux vents ~ Le Buet

  • 2015.07.15 Wednesday
  • 01:06
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夜明けを迎えた最初の峠ブレヴァンを越えると、そのまま稜線に沿ってなだらかに下って行く。
下り始めには早速雪渓が現れる。
雪渓はザラメでそれほど滑らないものの、でこぼこしていて走りづらい。

荒れた30%ぐらいの下り坂に入ると、右くるぶし外側に「ズキン!」と痛みが走った。
「なに??まだ前半なのに、なんだこの痛みは??」
今までほとんど経験のない場所の痛みだ。

しかし一回痛むがその後は消える。
しかし忘れた頃に決まって下りで着地した時に「ズキン」とくるぶしが痛む。
どうしたというのか。。。 このまま痛みが増幅して行くとまずい。
下りはかなり慎重にならざるおえなくなった。 故障でリタイヤなんて絶対に嫌だ。
なるべく外側に足が傾かないように意識したり、足首周辺をストレッチしてみたり、なんとか痛みが消えるように試みる。
時々痛むものの、それほど増幅もせず、傷まない時は特に問題なく進めていた。
だが、問題はそれだけで済まなかった。

今度は登りでパワーウォーク中に右膝が引っかかる感覚が出てくる。
痛みはないが、明らかにおかしい。 この症状も初めて。
なぜだ、なぜこのタイミングで。。。
やはり道志村、奥久慈をへて中1ヶ月でモンブランマラソンは過剰だったか?回復しきれていなかった??
そんなことをくよくよ考えてもしょうがない。とにかくどうしたら悪化させずにゴールまでたどり着けるか。それだけを考えよう。
もうスタートしているんだ。

時々止まってくるぶし周辺を揉んでみたり、膝を動かしてみて引っ掛かりが取れるか試したり。
下りの途中で第1エイド。 チョコレート2かけらとバナナ半分を口に頬張り、すぐにエイドアウト。
エイドストップは30秒。 ここからはテクニカルなガレ場の連続だが、アップダウンの結構走れる区間。
こういうアップダウンは非常に好きだ。 右手にはモンブラン、谷にはシャモニーから続く村が見える。
高山植物の花々が咲き、本当に美しい。
テクニカルな区間だが、ストックは畳まず、できるだけ足にかかる衝撃を和らげながらストックをつきながら走る。

Tete aux vents 2114m セクションの動画。1分54秒〜数秒わたしの後ろ姿が写ってます。

この区間は本当に気持ちの良いコース。日差しはかなり強かったが、まだまだ朝の涼しい空気の中、最高のラン。
20kmあたりで見覚えのある女子選手が反対側から下ってくる。
「あれ??ローリー??」
なんとUTMB女子2連覇のローリー・ボジオが逆走してきた。

わたし「どうしたんですか??」
ローリー「右アキレス腱を痛めていて、やっぱりだめだわ!」

故障中だったようだ。確かに右足だけテーピングしている。
超人選手でも、故障には勝てない。

しかし、わたしも雲行きがあやしい。
必死にセーブしてきたつもりだったが、やはりブレヴァンの登りで頑張りすぎたようだ。
腕がパンパンで、足もふくらはぎ、大腿四頭筋にかなりの張りを感じる。
STYよりも必要行動時間が長い予定のレースでまだ20kmでこの張り具合は全くよろしくない。

少しでも回復を促すために時々歩いたり、急な登りはできるだけ抑え、時々Iphoneで写真を撮ったりして、回復を促す。
そのせいで、またバンバン抜かれだすが、
「大丈夫、先はまだ長い、おちついておちついて」 必死に言い聞かせる。
このあたりで、わたしは1300名中115位〜120位のあたりで進んでいたようだ。

まだまだ前半だと思っていたけれど、すでに2時間半は行動している。

いつもの傾向だと3時間〜3時間半ぐらいで体が動き始める。
今日もそうなるだろうか? 正直、ここまで体の感じはあまり良くなかった。
でもきっと良くなってくれる。
今はそう信じて進むしかなかった。

つづく・・・


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モンブランマラソン ウルトラ82km レポ3 Le Brevent

  • 2015.07.12 Sunday
  • 01:42

6月26日午前4時 シャモニーをスタートした
スカイランニングウルトラ ワールドシリーズ モンブランマラソン82kmコースプロフィール。

コースは スタート(シャモニー1035m)してすぐに真正面に見える
9km Le Brevent(ル・ブレヴァン)2461m
20km Tete aux vents(テットゥ オ ヴァン)2115m
26km 補給所 Le Buet (ル・ブエ)1338m
33.8km Col de la Terrasse (コルドゥラ テラス)2645m

と、2000m級、高低差1300m以上の山が連続する。
これがまだ前半戦。

シャモニーをスタートするとヘッドライトの流星群はすぐに舗装路の急登に入る。
いきなり心拍が上がる。
まだまだ道のりは長い。
「おさえろ、おさえろ!」
必死に自分を落ち着かせる。
ものすごい勢いで抜かれてゆく。

大丈夫かこいつら、いきなりの急登をこのペースで登るのか??
奥久慈などでも、スタート直後はかなり落ち着いた入りで、しばらくは優勝した平沢選手や栗原選手日本のトップランナーが見えていた。

しかし、82kmで高低差も圧倒的な6070mのこの大会の方がスタートがめちゃくちゃ速い。
しかもナイトラン。 釣られないようにするので必死だ。
それでもややオーバーペースな気がしていた。
ほんの5分ほどで、すぐにダブルトラックのトレイルに入る。
2列でガシガシ進む。
もう走り続けるのが困難な斜度となり、早歩きになり、腰にセットしていたブラックダイアモンドのウルトラディスタンスポールを素早く組み立て、ポールでパワーウォーク。

このポールのスムーズな組み立て、収納は富士山や丹沢でそれなりに練習した。 立ち止まらずに組み立て、歩きながら腰に収納する。 20秒立ち止まることをレース中10回やると200秒。3分以上ロスする。
同等の力のランナーであれば3分差をランで巻き返すことは極めて困難。こうした小さな積み重ねが、終盤大きな差になるはず。

だんだん1列になり、徐々にグループが分裂し始めているのが見える。
少し上を見ると、ヘッドライトの光の列の先頭がまだすぐそこに見えている。
あの光の先端、あそこが世界のトップクラス。
それが見えている。 まだ見える。まだ見える。

そう思いながら、後半のことも考えながら、必死にオーバーペースにならないように自分を抑える。
さっきまでいたシャモニーの街の明かりが眼下に広がる。

今回ペッドランプは100ルーメンの単4電池3本の軽量なライトを選択した。
光量は決して多くないが、すでにこれだけで丹沢でナイトランし、登りであれば十分な光量が確保できることを確認していた。
ペツルの200ルーメンも持参していたが、後頭部に単三3本のバッテリーケースが付くタイプで、やはり重さがだいぶ違う。
スタートが4時で1時間でおそらく日が昇り始めること、計画通りに行けば日が暮れる前にはゴールできるはずなことを考慮し、ライトは軽量で必要最小限のルーメンのライトを選択した。
今のところ、その選択は正しかった。
前後にランナーもおり、そのライトでも自分の足元が照らされて、十分に視界は確保できた。

呼吸はそれほど苦しくないように感じる。
足を少しでも温存するために、おおきなギャップを大股で登らないように意識し、極力上半身の重さはストックに分散し、足が持ち上げる体重を軽減することを意識して、リズミカルなストックワークを意識する。
自分のペースを保つため、前速いと感じたら無理について行かず、どんどん譲った。
しかし、ものの30分も進むと抜かれ止まり、8名ほどのグループを率いる形となる。

私が蓋になるのが嫌だったので、
「もし遅ければどんどん抜いてください!」
とあらかじめ後ろのランナーに伝えるが、
「いや、このペースで大丈夫だ!」
との返事。

5kmほど登ると、前に5名のグループ、後ろは結構離れて5〜6名のグループが2つほど見えるが、思っていたよりも早くにばらけた。
スタート位置が良かったこともあり、渋滞は全くなし。
しかし、いきなり登りに入り、トレイルにもあっという間に入ったコースからすると、1300名の後方は、それなりに渋滞したはずだ。

横を見ると、やや白み始めた夜空に黒いおおきな岸壁に白い雪のベールを被った「モンブラン」が雄大な姿で聳え立っている。

「何て素晴らしい景色なんだ!」
思わず声が漏れる。
後ろのフランス人ランナーも
「そうだな!本当に美しい!天気にも恵まれて俺たちは本当にラッキーだ!」
そう答えてくれた。

うつ病で部屋に引きこもり、ただぼーっとネットを眺めていた時、鏑木さんの走るUTMBの映像、それを見た時、自分の死んだ魚の目に、小さな炎が灯った瞬間を思い出す。
そしてその時見た景色の中に、同じあの世界の中に自分がいる。
自分が走っている。
必死に自分に言い聞かせた。

「おまえが、おまえ自身が走っているんだぞ!これは現実なんだ!かみしめろ、味わえ、決して忘れるな、やっと辿り着いた夢の舞台だ。全身で自分の全てでこの現実を噛みしめるんだ!」

淡々と、ストックをつきながら一歩一歩前に進む。 「
落ち着いて、オーバーペースになるな」

私は後ろにぴったりと付かれるのが嫌いだ。 集中力が乱れる。
しかしなぜか今日はやたらとグループの先頭になってしまう。
先に行かせて後ろにつこうとすると、それは速すぎて、それを見送るとまた自分がグループの先頭になるという繰り返し。
うーん、なんか日本のレースと進め方が違う。
いまいちやりづらさを感じつつ、7名ほどのグループを引き続ける。
30mほど前に5名のグループが見えるが、無理には追わない。

登るにつれて濃紺の夜空が、淡い紺色になり、山々に残る残雪が濃いグレーから淡いスカイブルーに輝き始める。
ブレヴァンの夜明けだ。
徐々にその色を変えていく空と、雄大なアルプスの山々、そして欧州最高峰のモンブランの勇姿。
もうこれだけで、この大会に来た甲斐があった。
本当に感動した。
空は徐々にピンク色に染まり出し、同時に山々の残雪もピンクに染めていった。
シャモニーから最初の峠ブレヴァンまでの映像。私が見たそのものの景色だ。

つづく・・

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モンブランマラソン ウルトラ82km レポ2(スタート動画)

  • 2015.07.10 Friday
  • 01:54
JUGEMテーマ:マラソン・ランニング
 
ついに、その瞬間が来た!
夢の舞台へ!

スカイランニング ウルトラ ワールドシリーズ モンブランマラソン80kmがスタートした!
1300人の世界中のスカイランナーがシャモニーをスタート!

1分4秒あたりにちらりと写ってます(笑)

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モンブランマラソン ウルトラ82km レポ2

  • 2015.07.08 Wednesday
  • 16:02
 
JUGEMテーマ:マラソン・ランニング
 
ゼッケンを受け取り、シャモニーの街を歩いてホテルへ戻る。
モンブランと目の前に広がるど迫力の氷河の景色。
シャモニーを囲む前後左右全ての山を走ることになる。

切り立った、明らかに日本の山々とは一線を画す迫力の岩盤質の山々。


シャモニーの受付会場より。

モンブランホテルに着くと、ちょうど明日サポートしてくれる、私の友人の紹介の
ケヴィンが到着していた。ケヴィンはシャモニーから40分の街に住んでいる、自転車ロードレースの選手。
友人がトレイルをしており、本人も遊びで軽くトレランするそうだ。

ロビーでコースマップとともに打ち合わせをする。
さすがにスタートの朝4時から帯同してもらうのは申し訳ないので、5時45分にホテルに家族を迎えに来てもらい
その後26km地点のLa Buet から、補給場所を車で先行しながらサポートしてもらう。

この遠征のために、急遽ソフトフラスク500mlを2個買い足し、補給のたびにすでに準備して満タンのフラスクを受け取り、エイドストップ時間を節約する作戦。
補給の場所と先行方法、用意しておいて欲しい補給の種類など、あらかじめ伝えておく。

すごく真剣に話を聞いてくれて、一生懸命サポートしてくれようとしていることが伝わって来る、素晴らしい青年だ。

打ち合わせを終えて、補給グッズや補給用のコーラ、水などをケヴィンに渡して別れた。

結構良い時間になってしまったので、すぐにホテルのレストランへ。
気軽に行けるようなレストランだと思ってビーサンで入ったら、黒のタキシードに蝶ネクタイのものすごいイケメンの英国貴族の御曹司のような、最高の清潔感と、若い日本女性なら10人中9人は間違いなく恋に落ちそうなすらっと背の高いボーイが我々を迎え入れてくれた。

レストランの中心には大きな暖炉があり、テーブルにはロウソク、綺麗にドレスアップした欧州人のファミリーが、ハイソな雰囲気でディナーを楽しんでいた。
「しまった〜」
これほど高級感のあるレストランだとは思っていなかった。
ホテルモンブランは実はシャモニーでも屈指の名レストランらしく、宿泊客以外でも、スイスのセレブなどがわざわざディナーに訪れたりするような高級レストランだったのだ。

それなのに、このイケメンボーイはビーサンのだらしないおっさんにも平等に真摯な対応で
「私は明日大会なのでパスタだけ食べたいが可能か?」
と聞くと
「もちろんです!明日のためにスポルティフメニューでご用意します」
とにこやかに答えるのだった。

ホテルモンブランのパスタ

相方は、あまりの雰囲気に急いで一度部屋に戻り、着替えて化粧をして帰ってきた。
実際それがおかしくないほどのハイソなレストランだった。

パスタだけ、と言ったメニューでも、サービスでトリュフのはいった、オードブルがつけられ、
パスタも今まで食べたことのないような甘いフルーツトマトの上品なトマトソースパスタで実に美味しかった。

相方までパスタを食わせるのは申し訳ないし、明日は早朝から15時間以上サポートしてもらうのだから、
46ユーロのコースを頼んだ。
なんだか、見たことのないようなアーティティックなそれはそれは美しくお上品な皿が次々現れ、
それと同時にどんどん夜が深けていくのであった・・・

やばい、早く明日の準備をして寝なくては。
相方はこの最高のレストランをじっくり堪能したそうだったので、メインの後の20種類くらいから取り分けてくれる
それはゴージャスなフロマージュプレートのあたりで、私は部屋に戻ることに。

部屋に戻ると、明日のウェアを用意しゼッケンをつける。
ゼッケンには日本の国旗と自分の名前とナンバーが記載されている。
この大会が「ワールドシリーズ」であることを再認識させられる。

今回の装備は道志村の奥久慈でテストしてきた

サロモンセンスウルトラSET バック
バック内には 
必携品のサバイバルブランケット
ヘッドランプ(ブラックダイアモンド100ルーメン)
ファストエイドキット
(消毒液、絆創膏、テーピング80cm、ポイズンリムーバー、ガスター10、ロキソニン)
アシックスレインポンチョ
モンベル バーサライトジャケット(レインウェア)

+念のためにWave One 長袖アンダーウェア

400円で購入したスパイベルトもどきにIphoneとフランスのプリペイド携帯
これにバンジーコードで ブラックダイヤモンドのカーボンZポールをフィックスする。

シューズはトレランを始めた頃から愛用し続けている
サロモンスピードクロス3 27cm
昨年の動画でもスノーランセクションが結構あり、それらを考慮した上でも、どんなコンディションでも
安心して責められるシューズを選択。
        
忘れ物がないように部屋の椅子に、明日着る順番にウェアを並べ、装備も並べる。
ゼッケンのつけられたウェア。

「ついにこの時が来た」

2年半前、なんのやる気も起きないうつ病の中、出会ったトレイルランニング。
ただその苦しさから逃れるために、肉体的苦痛に精神的苦痛を打ち消してもらうために
ひたすら山を走った日々を思い出す。
2年半前のあの時、まさか2年半後にシャモニーのワールドシリーズのスタートラインに立っていようとは
夢にも思わなかった。

トレイルランニングは私の全てを変えてくれた。
全く新しい喜び、目標、頑張る力、耐える力、乗り越える力、達成感を教えてくれた。
「Marathon du Mont Blanc Sky Running World Series」
そう書かれたゼッケンを眺めて今まで走ってきた景色を思い出した。

そうこうしているうちに23時を回ってしまった。
「しまった〜、今夜だけはしっかり寝ようと思っていたのに」

急いでベットに入る。

2時45分、自然と目がさめる。
いつものように3Mのテーピングを施す。
今回は初めて首にもテーピングした。
ウェアを着て、サロモンSETを背負い、ポールをセットしてスパイベルトを腰に巻き、
ヘッドランプをセットした。

相方を起こす。

スタート地点はホテルの目の前だ。焦ることはない。
45分前に降りて行けば良い。
本当に大会はあるのだろうか?
部屋からは外の気配はおそろしく静かだった。

恐る恐る窓の外の空を見る。
キラキラと素晴らしい星空。
「晴れた!」

コースの大半が2000Mを超えるスカイランニング。悪天候はレースを180度違うものにする。
見える景色も、印象も全く違う。
「じいちゃん、にいちゃん、ありがとう」
空に礼を言う。

全ての装備をして、水を一口飲み、ホテルの部屋を出る。
相方はたいそう眠そうだが、一緒に来てくれた。
息子は完全に爆睡していたので、そのまま寝かせてきた。
ちょっと心配だったが、この時間に起きることはないだろう。

depart1
スタート45分前はまだまばらにランナーがいる程度だったが、みるみる人数が増えて、スタート30分前にはほとんどのランナーが揃ったようだ。

外は思ったより暖かい。前半の夜明けに備えて指長グローブをしてきたが、脱いで相方に渡した。

午前3時30分。多くのサポーターが路肩を埋め、引き締まった戦う顔の欧州の猛者達が次々とやってくる。
あのローリーボジオも招待選手の先頭へ並ぶ。
セバスチャン・セニョーもいる。
私は50番手ぐらいの良い位置に並ぶことができた。
まわりにはイギリス、ベルギー、スイス、イタリア、中国、もちろんフランスの国旗が記されたゼッケンの猛者達が並ぶ。
当然ながら皆身長が高く、日本のスタートラインの風景と私の視線から見える風景が異なる。

レースアナウンサーの生きの良いアナウンスが始まる。
こんな夜中でも御構い無しにスピーカーからコールする。

日本の「えいえいおー!」的な、スタート前のウェイブが始まる。
1300名のランナーと、そのサポーターが一斉にウェイブを作る。
シャモニーの街に、山々に
「ウオーー!!ウオーー!!」
と威勢のいい掛け声が響き渡る。

この熱気!、雰囲気!、レースのスタートがもうすぐやってくる。

私は二十歳の頃、別のスポーツだがこうして欧州でスタートラインに何度も並んだ。
毎週毎週、今日この時と同じようにレースアナウンサーの威勢の良いコールに包まれてスタートを待っていた。

夢破れて、最後のスタートコールを聞いてから15年以上が経った。

「なつかしい、懐かしすぎる・・・」
夢を追いかけて夢中で頑張っていたあの頃。今思うと甘すぎた。どうしようもない間違いだらけのトレーニングをして、それでも一生懸命なつもりだった。

まさか、もう一度このフランスで、自分自身がアスリートとして、このスタートコール聞くなんて。。
そう思うと、涙がこみ上げてきてしまった。

思わず涙がこぼれないように上を向いた。
でも涙は溢れてしまった。
それを相方が見つけて
「あんた、ゴールでも無いのになに泣いてんのよ!」とびっくりしている。

「また、ここに戻ってこれたのが嬉しくて。。」

溢れる涙を必死にこらえながら、苦笑いして相方を見る。

相方も泣いていた。

そうだ、帰ってきたんだ。
15年前、諦めた夢の舞台。
世界の舞台で戦うこと。
もう二度と無いだろうと思っていた、世界の頂点を争うレベルで再び走ること、その本場フランスで自分がスタートラインに立つということ、でも今その瞬間が訪れようとしている。まさか15年後、こうして自分が走ることになるとは。
自分はトップ争いをできるレベルでは無いことはわかっている。
でも同じスタートラインに立つことができた。
同じ舞台に立っている。

スタート20秒前がコールされる。
世界から集まったランナー達が深呼吸し集中力を高めていく。
スタート用のウィンドブレーカーを脱ぎ、相方へ渡す。

「テン、ナイン!エイト!セブン!シックス!ファイブ!スリー!トゥー!ワン!・・」

「プワーーーっ!!」
スタートホーンが鳴り響く

ついにモンブランマラソンウルトラ82kmがスタート!

きらめくヘッドランプが、まるで溢れ出る流星群のようにシャモニーの街から流れ出した!
いよいよ82km、獲得標高6070mのアルプスの戦いが始まった!!

つづく・・・


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モンブランマラソンウルトラ82km レポ1

  • 2015.07.05 Sunday
  • 05:54


記憶が鮮明なうちに、早くレポを書き出したかったが、大会後もイベントが目白押し、移動が目白押しで、全くレポに取り付く暇がなかった。
そしてすかさずまた12時間労働が始まり、帰宅するとすぐに睡魔が。。。

時差ぼけで目が覚めてしまうので早朝4時半から書き始めている。

6月23日
いよいよ旅立ちの日が来た。前日までいつもと変わらぬ12時間労働。
準備は朝2時半までかかった。
成田エクスプレスで成田へ移動。息子は憧れのエクスプレスに大喜びではしゃいでいた。

久しぶりの空港。便はエアフランスで購入したが、機体は共同運行のKLMでアムステルダム経由、リヨン行き。
機内は空いていて、運良く4席一列をまるまるキープし、横になって寝ることができた。

klm 

リヨン空港到着直前、夕日に照らされた空に、ひときわ大きな白い山が見える。
「モンブランだ」

ヨーロッパ最高峰4807m。素晴らしい美しさと迫力。
あそこのすぐそばを走るんだな。やっとここまで来た。

リヨン空港に降り立つと、友人が迎えに来てくれた。
2年ぶりの再会。自分は2年前にあった時から15kg痩せた。さすがに驚いたようだ。笑
でも彼も結構引き締まっていた。

2日間は友人の実家以前冬季オリンピックが開催されたアルベールヴィルに滞在。

albertville
のどかな田園風景 

家庭菜園で採れた野菜で作った美味しい家庭料理をいただく。フランスは時間の流れがゆっくりだ。
ずっとこのままこの流れに浸っていたい。

大会前日25日にいよいよシャモニーへ移動。

chamonix
シャモニー中心街にはモンブランマラソンの華やかなブースができていた。
テンションが上がる!

Booking.comでいろいろ調べて、シャモニーで最も人気が高く、評価の高い「ホテル・モンブラン」を予約していた。
まさしくスタートゴール地点の真横。
絶好のシチュエーション!

ホテルも4つ星だけあって、ものすごくきれい!
それなりに値は張ったけど、それだけのことはある。

さっそくゼッケンを取りに行く。
私の後ろに、なんだか見覚えのある女性。
はっ!もしやこの人は!

あのUTMB女子2連覇、総合でも男子も含め14位という恐るべき最強ウルトラランナーの
「ローリー ボジオ!」

普通にゼッケン受け取りの列に並んでいるので、話しかけてみる。
「あなたはひょっとして、昨年のUTMB女子チャンピオンですか?」
「はいそうですよ!」

ローリーは夏の期間はシャモニーに滞在してトレーニングやレース参戦をするらしい。
今回は私と同じウルトラに出る。
「あなたにとってはショートレースですね!」
と言うと。
「そうね〜短いレースね!」

だそうだ。。
すげえ女性がいるもんだ。。
神のようにさえ思える、大瀬選手や小原選手でさえ叶わない、女性選手なんだからなあ、、信じられない。
でも確かに素晴らしい絞れぐあい。

そしてついに、スカイランニングウルトラワールドシリーズ、モンブランマラソン80kmのゼッケンを受け取る。
ついに、その時が来たんだ。
ずっとこの日のために頑張ってきた。
ずっとこの日を夢見てきた。もう明日その時が来てしまう。

なんだか、もったいない。
ずっと目標にしてきたけれど、いざその時が来てしまうと、なんだかもうすぐ終わってしまうようで、切ない。

早くレポを書き進めたいけれど、なかなか時間がない。。

じっくり書き進めよう。

つづく。。。


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現実世界へ(モンブランマラソンを終えて)

  • 2015.07.04 Saturday
  • 05:57


夢のようなフランス滞在を終えて、日本へ帰国。
一気に現実世界へと引き戻されてゆく。

眩しすぎる青い空、美しい氷河、教会の鐘の音、笑顔でカフェテラスでビールを飲む人々、それらの景色は変わり、国道の上に2階建ての首都高、世界最大級の工業地帯の煙突と無数のクレーン車、立ち並ぶマンションを縫って、我が家にたどり着く。

まるで昨日までの夢のような日々が嘘だったかのように、旅たった日と同じ景色がそこにある。

でも、かばんを開けると、かばんからまだアルプスの空気の匂いがする。
そして、あのモンブランマラソンウルトラ80kmの完走メダル、フィニッシャーズポロが、確かにそこにある。

またいつもの現実世界に私は戻ってきたけれど、明らかに何かが違う。

目の前から見えなくなったあの美しい景色は恋しいけれど、でもまたこの鉄筋コンクリートだらけの世界最大級の都市の中で、またいつの日かあのモンブランの見えるアルプスを駆け抜ける日を夢見て、また今日から現実世界の一日一日を生きてゆく。

真っ黒に日焼けした体、そしてあのレースを走りきったという充実感、心の中に輝く達成したという自信は、明らかに旅立つ前の自分とは違う。

Iphoneの目覚ましをまたいつもの時間にセットし、明日からまた満員電車に揺られる毎日が始まる。

でも、全く失望していない。
あの日々があったから、モンブランマラソンを走ることができた。
人生で最高の瞬間を経験できた。

だから、また頑張ろう。
鉄筋コンクリートジャングルでエネルギーを最大限に充電して、またあのアルプスにぶつけたい。


また、必ずここに帰る。そしてもっともっと上を目指したい。
私は確かにここを走り、ゴールにたどり着いた。

また挑戦するために、明日から頑張ろう。

La vie est belle!! (Life is beautiful)

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モンブランマラソン ウルトラ 82km 速報

  • 2015.06.27 Saturday
  • 07:37
私の人生で、最も苦しみ、辛さに耐える長い1日でした。

ですが、なんとかゴールにはたどり着きました。

快晴の中、本当に素晴らしい絶景の中、トレイルラン、スカイランニングのメッカを走ることができて幸せでした。

欧州アルプスならではの、日本とはまた違う準備や経験が必要だな、と痛感。

でも、頑張れば結構良い所まで行けそうな感触も得ました。

今は身体中が痛くて、当分走りたくないです。笑






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